【2018年お城ランキング】お城ファンが実際に「攻城」した城はココだ!

人気アプリ「発見!ニッポンの城めぐり」を運営するUMサクシードが、約4億件のデータを分析した「お城ファンが実際に訪れた日本のお城ランキングTOP300」が今年も発表されました! 今年一番アツかった城はどこなのかを、ランキングから読み解いていきましょう。

続日本100名城、苗木城
 「続日本100名城」で最上位を獲得した苗木城。中津川市の発表によると2018年の登場者数は、8万人を超える見通しだという(中津川市観光課提供)

現存天守の人気は根強い

スマホの位置情報を利用して全国にある約3000の城を「攻城」していくスマホアプリ「発見!ニッポンの城めぐり」。約16万人のユーザーを抱える人気アプリで、「全国城サミット」や「全国山城サミット」などのお城イベントにも積極的に参加しています。12月22日(土)からはじまる「お城EXPO2018」でもブース出展を予定しています。

この「発見!ニッポンの城めぐり」を運営するUMサクシードが2016年から発表している「お城ファンが実際に訪れたお城ランキングTOP300」が、今年も12月5日に発表されました。実際にお城ファンが訪れた城は、一体どこなのか? 順位を前回までとの比較も交えながらご紹介します!

まず気になるトップ10を見ていきましょう!

1位 姫路城(兵庫県)
2位 松山城(愛媛県)
3位 松本城(長野県)
4位 高知城(高知県)
5位 犬山城(愛知県)
6位 松江城(島根県)
7位 彦根城(滋賀県)
8位 会津若松城[鶴ヶ城](福島県)
9位 竹田城(兵庫県)
10位 名古屋城(愛知県)

1位の姫路城をはじめ、現存天守を有する城が7位までを独占。会津若松城や竹田城、名古屋城といった観光地として人気の城が続く結果となりました。

姫路城 
 2018年も見事1位を獲得した姫路城。果たして、他の城が姫路城を負かす日は来るのだろうか?

2018年に世界遺産選定25周年を迎えた姫路城は、ランキング第1回目から不動の1位を守っています。公式発表の入場者数は、天守修復後の2015年から減少傾向にありましたが、世界遺産25周年関連のイベントが行われた今年は、公式の入場者数も増加する可能性が高そうです。

トップ10に入った城の内、4位の高知城と8位の会津若松城は幕末維新の舞台となった城で、2018年は関連イベントが多数行われていました。

また、幕末と言えば、2018年大河ドラマ『西郷どん』と関係の深い城の順位も気になりますね。主人公・西郷が起こした反乱・西南戦争の舞台となった鹿児島城(鹿児島県)と熊本城(熊本県)はそれぞれ30位・31位に並んでランクイン。順位も昨年からアップしており、大河人気は健在であることをうかがわせます。熊本城は2019年に熊本地震で被災した大天守の公開を控えていますので、来年の順位にも注目です。

熊本城 
熊本地震からの復興が続く熊本城。天守以外の建物や石垣の修理も進んでおり、徐々に見学可能エリアが広がっている(熊本城総合事務所提供)

2018年6月8日に本丸御殿の完成公開が行われた名古屋城は10位。昨年に比べて1ポイントのランクアップと順位はのび悩みました。名古屋城は5月に天守が閉館し、来年以降も苦戦が予想されますが、本丸御殿や3月にオープンした「金シャチ」など見どころも増えていますので、ぜひとも健闘してほしいところです。

「続日本100名城」が大躍進!

2018年からスタンプラリーがはじまった「続日本100名城」の順位はどうだったのでしょうか?  「続日本100名城」最上位となったのは岩盤を利用した石垣の奇観が有名な苗木城(岐阜県)の24位。その後ろは25位の浜松城(静岡県)、32位の大垣城(岐阜県)と続きます。

大垣城
 32位を獲得した大垣城。関ヶ原の戦いで西軍が最初の本拠地とした城で、天守や櫓が外観復元されている

「続日本100名城」で今回のランキングに入ったのは100城中96城。そのうち、順位がアップした城は68城でした。中には津城(50位/三重県)や興国寺城(52位/静岡県)などのように50ポイント以上順位を上げた城もあります。また、50位以内に入ったのは13城と、昨年の7城と比べほぼ倍増。「続日本100名城」はスタンプラリー開始で大躍進したといって間違いなさそうです。

興国寺城
 52位の興国寺城。2018年は北条氏による小田原開府から500周年にあたるため、小田原城はじめ北条氏関連の城が注目を浴びた

200位以下を見てみると、「日本100名城」「続日本100名城」外の城が目立ちます。ランクインしているのは、清洲城(203位/愛知県)や佐和山城(248位/滋賀県)といった人気の武将ゆかりの城から、田中城(265位/静岡県)のような特徴的な縄張を持つ城まで様々でした。

来年は「こうふ開府500年祭」や「北条早雲公顕彰五百年事業」などの周年イベントが多いので、関連する城は注目度が高まりそうです。また、2020年大河ドラマ「麒麟がくる」の主人公となった明智光秀ゆかりの城では、すでにPR合戦がはじまっているようなので、光秀ゆかりの城の順位がどうなるかも気になるところですね。

明智光秀、明智長山城、明知城
 明智光秀ゆかりの城の中で熾烈な戦いが繰り広げられているのが、光秀の生誕地争奪だ。明智長山城(171位/岐阜県可児市)や明知城(213位/同恵那市)などがすでに名乗りを上げている。大河ドラマではいったいどのように描かれるのだろうか(写真は明智長山城)


執筆・写真/かみゆ歴史編集部(小関裕香子)
ポップな媒体から専門書まで編集制作を手がける歴史コンテンツメーカー。かみゆ歴史編集部として著書・制作物多数。

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