【2018年日本のお城ランキング】お城ファンが実際に行ったおすすめの城はココだ!

「お城ファンが実際に訪れた日本のお城ランキングTOP300」が今年も発表されました! これは、人気のお城の位置ゲーアプリ「ニッポン城めぐり」を運営するUMサクシードが約16万人のユーザーによるGPSデータを分析して発表しているもの。お城ファンが実際に足を運んだ、国宝5城や現存12天守などの有名なお城から一般的にはあまり知られていないお城ファンだからこその山城までズラリ! 2018年一番アツかったお城はどこなのかを、300城のランキングから読み解いていきましょう。ぜひ、お城めぐりの参考にしてみてください。

続日本100名城、苗木城
 「続日本100名城」で最上位を獲得した苗木城。中津川市の発表によると2018年の登城者数は、8万人を超える見通しだという(中津川市観光課提供)

根強い現存天守人気。明治維新150年関係のお城もランキング

お城の位置ゲー「ニッポン城めぐり」の約16万人のユーザーによる、約4億件のGPSデータから解析された2018年版の「お城ファンが実際に訪れたお城ランキングTOP300」。2018年にお城ファンが実際に訪れたお城はどこなのか? 順位や傾向を2017年までとの比較も交えながらご紹介します!

まず気になる2018年のトップ10を見ていきましょう!(カッコ内は2017年の順位)

1位 姫路城(兵庫県)(←1位)
2位 松山城(愛媛県)(↑7位)
3位 松本城(長野県)(←3位)
4位 高知城(高知県)(↑5位)
5位 犬山城(愛知県)(↓4位)
6位 松江城(島根県)(←6位)
7位 彦根城(滋賀県)(↓2位)
8位 会津若松城[鶴ヶ城](福島県)(↑16位)
9位 竹田城(兵庫県)(←9位)
10位 名古屋城(愛知県)(↑11位)

1位の姫路城をはじめ、江戸時代までに建てられた天守が現在も残っている「現存12天守」が7位までを独占する圧倒的な強さ。「国宝5城(姫路城・彦根城・松本城・松江城・犬山城)」は全てのお城がランクインしています。会津若松城や竹田城、名古屋城といった観光地として人気の城が続く結果となりました。

2018年に世界遺産選定25周年を迎えた姫路城は、2016年のランキング第1回目から不動の1位を守っています。2015年には「平成の大修理」を終え、真白い姿に生まれ変わったのが話題となりました。新幹線の車窓からも見えるお城ですが、まだ行ったことがない人はぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか? とても広く、みどころも沢山あるお城なので時間に余裕をもって見学されるのがおすすめです!

▼「現存天守」は、実は日本全国に12城しかありません。お城というと天守のイメージがありますから、そんなに少ないんだ・・・と思われる方もいらっしゃるのでは? その理由はこちらの記事をチェック!

姫路城 
 2018年も見事1位を獲得した姫路城。果たして、他の城が姫路城を負かす日は来るのだろうか?

2017年7位から2位に一気にランクアップしている松山城は、2018年の全国城サミットの開催地だったので、これを機会に訪れたお城ファンも多かったのではないでしょうか。松山城の二の丸は恋人の聖地にも認定されています。日露戦争時のロシア人の捕虜と日本人女性看護師のロマンスが由来しているそう。

3位の松本城は、漆黒の天守の美しさで知られています。実はこの美しい漆黒を保つために、毎年漆の塗り替えが行われています。4位の高知城は、江戸時代の天守と御殿がどちらも現存しているお城。5位の犬山城は、なんと2004年まで個人が所有していたお城です。天守の最上階には歴代城主の絵が飾られていますが、近年の城主の方は写真が飾られているんですよ。最近では、城下町の可愛いスイーツや縁結びの神社がSNSで拡散され、若者や女性にも人気です。

▼2位の松山城のおすすめ記事はこちら

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▼4位の高知城のおすすめ記事はこちら

▼5位の犬山城のおすすめ記事はこちら

6位の松江城は、2015年に重要文化財から国宝になったお城。現存12天守には国宝のお城と重要文化財のお城があります。同じ現存天守なのに、なぜ国宝と重要文化財の違いがあるのか、気になる方は「国宝天守5城ってどうやって選ばれたの? 国宝と重要文化財の違いって?」をチェック! 2017年に築城410周年イベントが開催され、NHKの大河ドラマ「おんな城主 直虎」でも大きな注目を浴びた彦根城。彦根藩主の井伊家の大名庭園だった「玄宮園」から見る彦根城の景色は、江戸時代の景色そのままと言われます。

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トップ10に入った城のうち、4位の高知城と8位の会津若松城は幕末維新の舞台となった城で、2018年は明治維新150周年ということで関連イベントが多数行われていました。また、幕末と言えば、2018年のNHK大河ドラマ『西郷どん』と関係の深い城の順位も気になりますね。主人公・西郷隆盛が起こした反乱・西南戦争の舞台となった鹿児島城(鹿児島県)と熊本城(熊本県)はそれぞれ30位・31位に並んでランクイン。順位も2017年からアップしており、NHKの大河ドラマ人気は健在であることをうかがわせます。熊本城は2019年に熊本地震で被災した大天守の公開を控えていますので、2019年の順位にも注目です。

熊本城 
熊本地震からの復興が続く熊本城。天守以外の建物や石垣の修理も進んでおり、徐々に見学可能エリアが広がっている(熊本城総合事務所提供)

雲海に浮かぶ幻想的な風景で人気の竹田城は9位。トップ10の中では唯一天守のないお城。天空の城の人気はまだまだ根強いです。でも、この雲海のお城を見るのなかなか大変なのをご存知ですか? 2018年6月8日に本丸御殿の完成公開が行われた名古屋城は10位。2017年に比べて1ポイントのランクアップ。名古屋城は2018年5月に天守が閉館してしまいましたが、復元された豪華絢爛な本丸御殿が全面公開されて大きな話題になったり、3月にオープンしたグルメやお土産もののショッピングが楽しめる「金シャチ横丁」など見どころも増えています!

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スタンプラリーを開始した「続日本100名城」が大躍進!

2018年4月6日の城の日から「続日本100名城」をめぐるスタンプラリーが開始しました。全国のお城ファンがめぐり始めた「続日本100名城」の順位はどうだったのでしょうか?  今回、「続日本100名城」最上位となったのは岩盤を利用した石垣の奇観が有名な苗木城(岐阜県)の24位。その後ろは25位の浜松城(静岡県)、32位の大垣城(岐阜県)と続きます。

大垣城
 32位を獲得した大垣城。関ヶ原の戦いで西軍が最初の本拠地とした城で、天守や櫓が外観復元されている

「続日本100名城」で今回のランキングに入ったのは100城中96城。そのうち、順位がアップした城は68城でした。中には津城(50位/三重県)や興国寺城(52位/静岡県)などのように50ポイント以上順位を上げた城もあります。また、50位以内に入ったのは13城と、昨年の7城と比べほぼ倍増。「続日本100名城」はスタンプラリー開始で大躍進したといって間違いなさそうです。

▼続日本100名城のスタンプラリーについて知りたい方はこちらの記事をチェック!
興国寺城
 52位の興国寺城。2018年は北条氏による小田原開府から500周年にあたるため、小田原城はじめ北条氏関連の城が注目を浴びた

200位以下を見てみると、「日本100名城」「続日本100名城」以外の城も目立ちます。ランクインしているのは、清洲城(203位/愛知県)や佐和山城(248位/滋賀県)のように織田信長や石田三成といった人気の武将ゆかりの城から、田中城(265位/静岡県)のような特徴的な縄張を持つ城まで様々でした。

2019年注目のお城はどこ?

2019年は「こうふ開府500年祭」や「北条早雲公顕彰五百年事業」などの周年イベントが多いので、武田氏館(躑躅ヶ崎館)(18位)や小田原城(13位)など、関連するお城は注目度が高まりそうです。また、2018年10月に豊臣期の天守台の石垣や金箔瓦の発見が発表された駿府城(17位)は、普段なかなか見る機会がない発掘現場を見学することができ話題を呼んでいます。そして、2020年大河ドラマ「麒麟がくる」の主人公となった明智光秀ゆかりのお城では、すでにPR合戦がはじまっているようなので、光秀ゆかりのお城の順位がどうなるかも気になるところですね。

▼13位の小田原城のおすすめ記事はこちら

▼17位の駿府城の金箔瓦や天守台の石垣について知りたい方はこちら

▼明智光秀関連の記事はこちら

明智光秀、明智長山城、明知城
 明智光秀ゆかりの城の中で熾烈な戦いが繰り広げられているのが、光秀の生誕地争奪だ。明智長山城(171位/岐阜県可児市)や明知城(213位/同恵那市)などがすでに名乗りを上げている。大河ドラマではいったいどのように描かれるのだろうか(写真は明智長山城)

▼2017年のランキングもチェック!

※「お城ファンが実際に訪れた日本のお城ランキングTOP300(2018年版)」のすべての順位は「ニッポン城めぐり」のサイトで確認できます。

執筆・写真/かみゆ歴史編集部(小関裕香子)&城びと編集部
ポップな媒体から専門書まで編集制作を手がける歴史コンテンツメーカー。かみゆ歴史編集部として著書・制作物多数。

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