松本城の待ち時間は50分、ようやく入ってもゆっくりしか進まない・・三時間ぐらいは見ておいた方が良い。でもそれだけの価値は十分にあると思う。400年以上を経たこの天守を切り欠いて鉄骨を入れるとは畏れ多い。人命を守るため仕方がないとは思うが、ただの保身のために他の天守にその流れが波及するのは避けてほしい。
松本城の内部は銃や大筒に関する展示が充実している。だが、別に天守の中で展示するほどの内容でも無い。天守の存在意義は現存する木造建築をいかにして原型を留めながら維持するかだと思う。石垣も重要な文化財だが、かつて天守のあった石垣の上に天守を再建する意味はあると思う。戦争で焼けてしまったのは国の責任なので再建の意義は大きいと思う、廃城令で自分たちで壊してしまったのは△・・ある意味自業自得とも言える。
もともと石垣しかない天守台に天守を建てるのは、悪いが×だ。少し離れた場所に石垣から組み直して建てた方が良いと思う。
個人的に史実に忠実に再現するから意味が有ると思う。ただ欲しいからという理由だけで貴重な石垣の上にコンクリートで模擬天守を造ったり、木造天守にエレベータを付けようというのは城郭に対する理解と愛情が欠如していると思う。
もともと天守はエレベータを付けるのに一番適さない構造をしているが、広島城にエレベータを付けたら上の階はギュウギュウになってしまうだろう。いくら小型化しても限界があるし、木造復元の意味さえ失われてしまう。
とりあえず名古屋城を巻き込まないでほしい。もう十分めんどうなことになっている。江戸城と広島城で勝手にやってほしいが、今の江戸城の天守台の上に再建するのは反対だ。
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