4月前半は巨岩がシンボルの岐阜県中津川市の苗木城へ。
深い谷を流れる木曽川の北岸、川面からの標高差約170mの高森山に、その露出した巨岩と狭い平場を巧みに利用して築かれた城。
このエリアは東西に東山道が通り、北は飛騨高山へも通じるポイント。
また恵那郡周辺は鎌倉時代から遠山一族が統治してきており、苗木城は1526年に北の植苗木(現福岡町)から遠山景徳が移転したことが始まりとのこと。
1583年に秀吉の指示により美濃金山城を本拠とする森長可に攻略されますが、家康の家臣となっていた遠山友政が関ケ原合戦前に奪還し、以後明治維新まで遠山氏が城主を務めました。
現在は、建物はないものの石垣が残り、天守跡には展望スペースが設置された観光スポット。
ただし落石警戒で、仕切門・清水門・不明門ルートは立入禁止中。
訪問時、まずは足軽長屋跡からの眺めで"苗木城ワールド"に吸い込まれ、三の丸・二の丸に近付くと"巨岩の城"以上に"石垣の城"。
大矢倉周辺や竹門に寄り、大門から何重もの門跡を通り抜けて本丸へ向かうと、高度が上がるに従い見えてくる絶景。
大きな城ではないが約2時間半滞在し、その後に苗木遠山史料館へ。
独特の世界観があり、城も城からの景色も写真映えする、私の城郭巡りの181城目でした。
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