2018/01/16
【お城ランキング】お城ファンが実際に訪れた日本のお城ランキング 注目のお城はどこ?
約13万人が利用しているお城めぐりの位置ゲームアプリ「発見!ニッポンの城めぐり」。「城びと」の読者の中にも遊んだことがある人は多いでしょう。アプリを運営するUMサクシードは、ユーザーのGPSデータ約4億件を解析し、「お城ファンが実際に訪れた日本のお城ランキングTOP300(2017年版)」を発表しました。お城ファンが実際に足を運んだお城、それはすなわち、お城ファンがおすすめのお城! 気になる順位を2016年のランキングとの比較も交えながらご紹介します。
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姫路城天守。修復を終えた大天守はまぶしいほどの白さだ
大規模イベントを開催した城がランキング上位に
まず、上位のランキングを見ていきましょう。
1位 :姫路城(兵庫県)
2位 :彦根城(滋賀県)
3位 :松本城(長野県)
4位 :犬山城(愛知県)
5位 :高知城(高知県)
6位 :松江城(島根県)
7位 :松山城(愛媛県)
8位 :備中松山城(岡山県)
9位 :竹田城(兵庫県)
10位:上田城(長野県)
1位を獲得したのは2016年同様、姫路城。「シロすぎ城」と話題になった平成の大修理後の公開からもうすぐ3年が経ちますが、姫路城の人気は全く衰え知らずで、お城ファンならずとも一度は行きたいと思うはず。
2位は2016年のランキングから2ポイント順位をあげた彦根城。2017年は築城410周年イベントが開催され大きな注目を浴びた彦根城が、姫路城にあと一歩まで迫りました。3、4位には松本城、犬山城が続き、国宝天守の人気の高さがうかがえます。
注目したいのは5位の高知城。高知県では昨年、県をあげて幕末維新イベントが開催され、高知城内でも特別展示やスタンプラリーなどのイベントが目白押しでした。
▼1位の姫路城に関する記事はこちら
▼2位の彦根城に関する記事はこちら
▼3位の松本城に関する記事はこちら
▼4位の犬山城に関する記事はこちら
▼5位の高知城に関する記事はこちら
高知城本丸。高知城は天守と本丸御殿が両方現存する日本唯一の城だ
その結果、なんと前回順位から19ポイントも上げるという大躍進を遂げます。6〜8位は松江城、松山城、備中松山城の現存天守を持つ城がランクイン。お城ファンは本物を求める傾向が強いようです。9位は雲海写真で注目を浴びた竹田城。順位は前回から4ポイント上げており、「天空の城」人気の根強さを見せつけました。
▼6位の松江城に関する記事はこちら
▼7位の松山城に関する記事はこちら
▼8位の備中松山城に関する記事はこちら
▼9位の竹田城に関する記事はこちら
雲海に浮かぶ竹田城
▼10位の上田城に関する記事はこちら
スタンプラリー開始が待ちきれない!続日本100名城
2017年4月、お城ファン待望の「続日本100名城」が発表されると、スタンプラリー開始前にもかかわらず城ファンの注目を集めました。その影響はランキングにも現れており、108位の鶴ヶ岡城(山形県)や126位の大内氏館(山口県)など、続100名城から多くの城が初ランクインを果たしています。
2016年ランクインした城でも順位を上げている城が目立ちます。なかでも74位・延岡城(宮崎県)は前回から221ポイントも順位を上げ、トップ100の仲間入りを果たしました。延岡城は1603年(慶長8)に完成した高橋氏の居城で、二の丸広場の「千人殺しの石垣」が有名です。
▼74位の延岡城に関する記事はこちら
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延岡城の千殺しの石垣。天端の石を抜くと石垣が崩れ1000人もの兵を殺すことができるといわれている
2017年は「直虎」関連が強かった!
NHK大河ドラマの舞台となる地域の観光客が増加するのは周知の事実ですが、それは城も同じこと。2017年の大河ドラマ『おんな城主 直虎』に出てきた井伊家や徳川家に関連するする城は、軒並み順位を上げており大河ドラマの影響力がうかがえます。中でも家康の居城であった浜松城(静岡県)は2016年の54位から41城を抜き去り、続日本100名城の中で最高順位の13位を獲得する快挙を成し遂げました。
▼浜松城に関する記事はこちら
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浜松城の復元天守。浜松城主は江戸幕府の重職に就くことが多かったため、「出世城」と呼ばれていた
2018年は続日本100名城のスタンプラリーがスタートするため、それらの城がさらに躍進することが予想されます。また、1月からはじまった大河ドラマ『西郷どん』や維新150周年事業が行われる城なども順位を上げてくるのではないでしょうか。そして、本丸御殿が全面公開される名古屋城(愛知県)も注目です。今から2018年のランキングが楽しみですね。
「お城ファンが実際に訪れた日本のお城ランキングTOP300(2017年版)」のすべての順位はこちらから確認できます。
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執筆者/かみゆ歴史編集部(小関裕香子)
「歴史はエンタテインメント!」をモットーに、ポップな媒体から専門書まで編集制作を手がける歴史コンテンツメーカー。