2021/07/19
「総選挙」シリーズ ランキング 【11位~20位編】「お城好き1万人がガチで投票!お城総選挙」ベスト30の順位結果発表!
2019年3月23日にテレビ朝日系列で放送された「お城好き1万人がガチで投票!お城総選挙」。1万人のお城ファンによる投票で、ベスト30になったお城はどんなお城かを振り返り!今回は、【11位~20位】をランキング形式でご紹介。お城ファンが選んだ好きなお城とは?(※2019年4月19日初回公開)
「お城好き1万人がガチで投票!お城総選挙」って?
テレビ朝日系列で放送されている「総選挙」シリーズですが、2019年3月23日に「お城」をテーマに放送されました!お城好き、歴史好き、国内旅行に行ったらお城に行く人を対象に1万人にアンケートを実施。好きなお城ベスト3を答えてもらい、ポイントが多い城でランキングを作成したそうです。
ちなみにポイントは、1位5P、2位3P、3位1Pだそう。詳しくは「どのお城がランクイン? 「お城好き1万人がガチで投票!お城総選挙」」の記事をチェック!
▼21~30位のお城ランキングはこちらの記事をチェック!
▼1~10位のお城ランキングはこちらの記事をチェック!
■20位 松江城(島根県松江市)
(かみゆ歴史編集部提供)
松江城に遼河はるひさんとプライベートで100以上のお城を巡るというロバートの山本博さんがロケに!高さ13mの石垣や、1600年代初めの築城ラッシュによる材木不足で細い柱を4方向から板で補強した「包板」といわれる松江城でしか見られない柱を見学。また、松江城は天守が創建当時のものである確証がないという理由で国宝指定にはなかなか至らなかったのですが、2012年に天守地階の通し柱に取り付けられていたとみられる「慶長16年」と書かれた祈祷札が見つかり、祈祷札と柱の釘の穴の位置が一致したことから証明され、国宝指定されたエピソードが紹介されました。
松江城には柱など色々なところに隠れハートが隠されているそうなので、訪れた時に探してみてはいかがでしょうか? 現存12天守で、国宝のお城。日本100名城です。
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▼松江城では武将や忍者の衣装をまとった「まつえ時代案内人」のガイドさんが、分かりやすく城内を案内してくれます。詳しくはこちらの記事をチェック
◆松江城へのアクセス
JR山陰本線「松江駅」からレイクラインバス約10分、「国宝松江城大手前」下車
一畑電鉄「松江しんじ湖温泉駅」から徒歩約20分
一畑電鉄「松江しんじ湖温泉駅」から市営バス(北循環線内回り)約5分、「国宝松江城県庁前」下車、徒歩約5分
■19位 備中松山城 (岡山県高梁市)
雲海に浮かぶ美しい姿で知られる備中松山城は、日本一高い場所にある現存天守です。天守の高さ自体は11mと現存12天守中最小です。備中国(岡山県)と伯耆国(鳥取県)を結ぶ街道の要衝に位置するため、多くの争奪戦が繰り広げられたお城です。最近は猫の城主さんじゅーろーでも話題です。日本100名城。
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▼天守の高さに興味がある方は?
◆備中松山城へのアクセス
JR備中高梁駅隣接の複合施設内(高梁市図書館)にある高梁市観光案内所より『観光乗合タクシー』を運行
■18位 郡上八幡城(岐阜県郡上市)
続日本100名城の郡上八幡城も朝霧に包まれた姿が美しい城として紹介されました。城下町で行われる「郡上おどり」は、日本三大盆踊りの一つです。紅葉が美しいことでも知られています。
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◆郡上八幡城へのアクセス
岐阜バス高速八幡線:郡上八幡城下町プラザ下車、徒歩約15分
長良川鉄道「郡上八幡駅」下車、タクシーで約15分
■17位 根室半島チャシ跡群 (北海道根室市)
お城ファンの間では、「最難関」の日本100名城として知られる根室半島のチャシ跡群。釧路空港から車で4時間近くかかるため(日本最東端の納沙布岬からも車で20分!)、「城のためだけに行かないといけない」(萩原さちこさん)、「行ったことがあると自慢できる」(れきしくん)と紹介されました。チャシとは「砦」「柵囲い」を意味するアイヌ語です。北海道内でおよそ500か所確認されているそうですが、一般の方が見ることができるのは根室半島の2か所のみです。
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◆根室半島チャシ跡群へのアクセス
ヲンネモトチャシ跡(カーナビ 根室市温根元55番地1)
車:根室市街地から道道35号根室半島線(オホーツク海側)を約40分。
バス:根室交通納沙布線「納沙布岬」下車、徒歩約30分
※根室駅から2ヶ所のチャシ跡や納沙布岬を見学するタクシーの根室半島周遊2時間コースの利用も便利
■16位 会津若松城(福島県会津若松市)
(かみゆ歴史編集部提供)
戊辰戦争の東北最後の戦いとなった会津若松城の戦い。約8000発の砲弾に耐え抜いたタフなお城として紹介されました。最新兵器で武装する新政府軍に対し、老人、子ども、女性を含む籠城戦で戦い、城内への侵入を許さなかった会津魂は今でも語り継がれています。番組では城内で拾われた弾の形がゆがんだ銃弾を紹介。籠城の最中に女性たちが撃ち込まれた弾を拾って、それを溶かして城内で手作りで弾丸を作っていたという切迫した状況を物語るものだそうです。砲弾に耐え抜いたお城の写真は、城びとの記事「【会津若松城】城内の侵入を許さなかった会津魂」でも掲載しています! 日本100名城。
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◆会津若松城へのアクセス
周遊バスのハイカラさん・あかべぇ「鶴ヶ城入口」下車、徒歩約5分
■15位 犬山城(愛知県犬山市)
2004年まで日本で唯一個人所有の城だった犬山城。現存12天守の一つで、国宝のお城です。犬山城一帯が木曽檜を運ぶ物流の拠点で、物や人や情報が集まる場所だったため、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康の三英傑が欲しがった城として紹介されました。犬山城には、訪れた城は300以上のれきしクンと乃木坂46きっての歴史・お城好きの山崎怜奈さんがロケに!
織田信長は城そのものは攻めず城の東側と南側を攻撃して北側に逃げ道を残す地形を利用した心理戦、豊臣秀吉は元犬山城主で秀吉側に寝返った池田恒興を犬山城攻めに抜擢し鵜飼の船頭を買収して城の背後から攻める奇襲攻撃、徳川家康は関ヶ原の戦いの道中に大軍で犬山城を包囲し無傷の勝利。三英傑の性格がよくわかる、それぞれの犬山城攻略法が解説されました。また、国宝の天守で外に出られるのは犬山城だけ。最近は、フォトジェニックなスイーツなどが楽しめる城下町でも話題です。日本100名城。
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◆犬山城へのアクセス
名鉄「犬山遊園駅」西口から徒歩約15分
■14位 安土城 (滋賀県近江八幡市)
織田信長が築城した城として知られる安土城。天主は地上6階、地下1階だったといわれます。一説には城内は3階まで吹き抜けになっていて、2階部分には能舞台、3階には渡り廊下がそなえつけられるなど当時の技術の粋を集めたお城でした。織田信長は完成した安土城を民衆に開放して自由に見物させたほか、宣教師が帰国する際には提灯でライトアップして見送ったといいます。
その後、本能寺の変で織田信長が討たれ、安土城はわずか3年ほどで姿を消すことになります。現在は、天主の石垣などの石垣や、創建当時の仁王門と三重塔が残ります。日本100名城。
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・<織田信長と城>第4回 安土城は伝二の丸が本丸だった!? (小和田哲男)
◆安土城へのアクセス
JR琵琶湖線 「安土駅」 下車 徒歩 25分 ※駅からレンタサイクルが便利
■13位 小田原城(神奈川県小田原市)
小田原城は、上杉謙信や武田信玄の攻撃もはねつけた難攻不落の堅城。豊臣秀吉による小田原攻めの際も、豊臣軍21万の攻撃を3か月間耐えました。小田原城天守閣館長の諏訪間順さんは、防御の仕掛けは「お城の外側に総構(そうがまえ)という防衛線を作っていた」からと解説。通常敵の侵入を阻むため水堀を作り、そのまわりを城下町で囲む構造が一般的ですが、小田原城の場合、さらに敵が侵入できないように城下町のまわりに全長9㎞にもなる堀を作っていました。
現在でも残る総構として、諏訪間さんは「稲荷森」を案内。急こう配な堀になっていて、現在は残っていないですが、堀の斜面の上は土塁になっていたので、高さは15mほどになったのではないかとのことです。日本100名城。
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◆小田原城へのアクセス
JR・小田急電鉄「小田原駅」から徒歩約10分
■12位 彦根城 (滋賀県彦根市)
多彩な屋根が目を引く彦根城の三重三階の天守は国宝。現存12天守の一つで、日本100名城です。加藤理文先生によると「天守の美しさに目がいきがちですが、実は歩いてみるとものすごい防御に工夫がされている」とのこと。関ヶ原の戦いの後に築城された豊臣勢を監視するためのお城だったため、鉄壁の防御を備えている彦根城。
ロケでは、特に攻めにくいとされる4か所(足元に注意を向けさせて正面の櫓から攻撃する魔の坂道、三方から狙われる大堀切、絶対渡れない落とし橋、天守の外側からは見えない82か所の隠し狭間)をメイプル超合金のカズレーザーさんと美保純さんが「攻める気持ち」で妄想しながら体験。ちなみに、彦根城は2024年に世界遺産登録を目指しているそうです。
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・【彦根城】城下町も残る井伊家の居城(小和田泰経)
◆彦根城へのアクセス
JR彦根駅から徒歩約15分
■11位 江戸城 (東京都千代田区)
現在では皇居として知られる江戸城は、よく「日本一」と評されます。江戸城のいったい何が「日本一」なのでしょうか? その答えは、ずばり「広さ」。江戸城の規模は、日本で1番の、それも約230ha(東京ドームおよそ50個分)という圧倒的な広さを誇るのです。今でも都内には、赤坂見附の交差点付近にある赤坂御門跡の石垣など、江戸城の痕跡が残っています。また、三代将軍徳川家光は史上最大、五層六階で高さ約58mの天守を建てたといわれます。
このように巨大な江戸城を造るためには大量の石が必要で、石の多くは伊豆半島から運ばれました。いなもとかおりさんによると、江戸までたどり着かなかった石が伊豆半島に残っていて、不格好だったから置き去りにされたため「残念石」と呼ばれているとのこと。
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◆江戸城(皇居)へのアクセス
JR東京駅から徒歩約15分
◆番外編◆鬼ノ城(岡山県総社市)
(かみゆ歴史編集部提供)
「桃太郎に登場する鬼がいた城」として、鬼ノ城が紹介されました!築城は1300年以上前の飛鳥時代のお城と言われています。
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◆鬼ノ城へのアクセス
JR「総社駅」で下車、タクシーで約20分
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執筆/城びと編集部