江戸城おまけ⑥。少し前ですが、日本橋から東京港へクルーズ。海へ、海へと拡大していった江戸(東京)の町並み。水上から眺めるのも一興です。
かつて江戸城前面には海が広がっており、品川から隅田川河口あたりの海は「江戸前」(訛って、えどめえ)と呼ばれたそうです。当時は魚介の宝庫で、「美味しい魚」と同義だったとか。安くてうまい魚をなんでも使い、握ればすぐに食べられた寿司は、手間暇かかった大坂流の押鮨と対比して「江戸前寿司」と呼ばれました。
では、江戸前の対義語は何か。これを「場違い」と言うのだと読んだことがあります。
その説明によると、湾岸開発や遠洋漁業で季節の魚が回遊して来なくなったことが背景にあるとのこと。とくに遠海での漁業はコストがかかり、輸送に時間を要するため、旬でないうえに値段は高く、鮮度も落ちる、、。江戸っ子の強い憤りを表した言葉。興味深いですね。
+ 続きを読む