2019/03/25
「総選挙」シリーズ ランキング 【21位~30位編】「お城好き1万人がガチで投票!お城総選挙」ベスト30の順位結果発表!
3月23日(土)にテレビ朝日系列で放送された「お城好き1万人がガチで投票!お城総選挙」。1万人のお城ファンによる投票で、ベスト30になったお城はどんなお城かを振り返り!今回は、【21位~30位】をランキング形式でご紹介。お城ファンが選んだ好きなお城とは?
「お城好き1万人がガチで投票!お城総選挙」って?
テレビ朝日系列で放送されている「総選挙」シリーズですが、2019年3月23日に「お城」をテーマに放送されました!お城好き、歴史好き、国内旅行に行ったらお城に行く人を対象に1万人にアンケートを実施。好きなお城ベスト3を答えてもらい、ポイントが多い城でランキングを作成したそうです。
ちなみにポイントは、1位5P、2位3P、3位1Pだそう。詳しくは「どのお城がランクイン? 「お城好き1万人がガチで投票!お城総選挙」」の記事をチェック!
この記事では、3月23日(土)にテレビ朝日系列で放送された「お城好き1万人がガチで投票!お城総選挙」の【21位~30位】をランキング形式でご紹介します!
▶1~20位の順位はこちらの記事もチェック
■30位 丸岡城(福井県坂井市)
丸岡城は、江戸時代までに建てられ、修復されながら現在まで残っている現存12天守の一つ。番組では、丸岡城は現存12天守の中でも一番古いお城といわれる(※)ことを取り上げ、豊臣時代の黒漆のお城(松本城)や、徳川時代の白漆喰のお城(姫路城)と比べると木のままの色で残るお城で、色でもお城の古さが分かることを紹介。さらに、寒い地域のため天守の瓦が石瓦であることも解説されました。日本100名城。
※丸岡城の天守は現存最古と考えられてきましたが、2019年3月26日に、江戸時代の寛永年間(1624~44年)と推定されることが坂井市教育委員会の調査で発表されました。
▼30位の丸岡城について知りたい方は、こちらの記事もチェック
・【丸岡城】北陸地方唯一の現存天守 (小和田泰経)
◆丸岡城へのアクセス
JR北陸本線「福井」駅から京福バス本丸岡行きで約40分、「丸岡城」下車すぐ。またはJR北陸本線「芦原温泉」駅から京福バス芦原丸岡永平寺線で約20分、「丸岡城」下車すぐ。
■29位 岐阜城(岐阜県岐阜市)
(かみゆ歴史編集部提供)
岐阜城は、金華山々頂の山城部分と麓の居館部分に分かれているお城。日本100名城です。山麓の信長居館跡は、近年調査・発掘が進んでいます。番組で加藤理文先生はその魅力を「(建物は)たいして残っていないけれど歩くと信長の影がそこかしこにあるというのが信長ファンにはたまらない」と紹介。信長時代の痕跡は、「信長も見たであろう天守からの絶景」「信長時代特有の石垣」「山のふもとの豪華な御殿」が取り上げられました。
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・<織田信長と城>第3回 岐阜城信長居館のルーツは小牧山城か (小和田哲男)
◆岐阜城へのアクセス
JR東海道本線「岐阜」駅または名鉄名古屋本線「名鉄岐阜」駅から岐阜バス長良橋方面行きで約15分「岐阜公園・歴史博物館前」下車、徒歩約3分の岐阜公園内から金華山ロープウェーで約3分、山頂駅から天守まで徒歩約8分。
■28位 広島城(広島県広島市)
広島城(日本100名城)は1931年に国宝に指定されていましたが、第二次世界大戦の際、原爆投下によって倒壊。1958年に現在の天守が建てられました。これを機に日本各地で戦争で失われたお城を再建する動きが起こります。
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▼昭和の時代に再建されたお城のストーリーは、この連載をチェック!
◆広島城へのアクセス
JR山陽本線・山陽新幹線「広島」駅から広島電鉄1、2、6号で約15分「紙屋町東」下車、徒歩約15分。またはJR山陽本線「新白島」駅から徒歩17分。
■27位 忍城 (埼玉県行田市)
続日本100名城の忍城。番組では「沼地に築かれた難攻不落なお城」として紹介されました。豊臣秀吉による小田原攻めの際、石田三成の水攻めに耐え抜いた攻城戦は、小説「のぼうの城」のモデルに。
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◆忍城へのアクセス
秩父鉄道「行田市」駅から徒歩約15分。またはJR高崎線「吹上」駅から朝日バス(前谷経由)行田折返し場・行田市駅・総合教育センター行きで約15分、「忍城」下車すぐ。
■26位 高知城 (高知県高知市)
現存12天守の高知城。本丸御殿も現存するお城です。関ヶ原の戦いの後、山内一富が築城しました。高知出身の坂本龍馬が入城できずに憧れていたとされるお城として紹介。天守の外に出られるのは、現存12天守では高知城と犬山城だけということで、その絶景も魅力です。また、出演者のれきしくんから高知城は「日本三大夜城(高知城、大阪城、高田城)」の一つでライトアップがとてもきれいなこと、最初は一般の方が始められたというミニ知識が。日本100名城。
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・【高知城】天守だけでなく本丸御殿も現存 (小和田泰経)
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◆高知城へのアクセス
JR土讃線「高知」駅から徒歩25分。またはJR土讃線「高知」駅からとさでん交通で約15分、「高知城前」駅下車、徒歩約5分。
■25位 駿府城(静岡県静岡市)
富士山を「不死の山」とあがめていた徳川家康が晩年を過ごしていたことで知られる駿府城は日本100名城です。VTRで小和田哲男先生により、昨年、豊臣時代の天守台の石垣や金箔瓦が発見されたことが紹介されました。城びとでも、秀吉の幻の城と金箔瓦について、加藤理文先生に「理文先生のお城NEWS解説」で詳しく解説していただいています!
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・理文先生のお城NEWS解説 第1回 駿府城の金箔瓦 (加藤理文)
◆駿府城へのアクセス
JR東海道本線・東海道新幹線「静岡」駅から徒歩約15分。
■24位 上田城 (長野県上田市)
徳川家の大軍を2度も退けたエピソードを持つ真田一族の城。一度目は真田軍約2000人に対して徳川軍は約7000人(第1次上田合戦)、二度目は真田軍約3000人に対して徳川軍約3万8000人(第2次上田合戦)で勝利しています。
現在の上田城は、徳川方によって徹底的に破壊された後、仙石忠政によって再建されたものですが、鉄壁の防御の秘密が現代の上田城にも隠されているとして、現在野球場と陸上競技場になっている場所がすっぽり入るほど大きな堀と尼ヶ淵といわれる沼と川でできた天然の堀によって、城の北・西・南を防御していることを紹介。徳川軍は東側の城下町からしか攻められないが、民家が壁のような役割を果たしているところからゲリラ的な戦法によって撃退したのではないかと考えられるそうです。日本100名城。
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・【日本100名城・上田城編】天然の要害を利用した長野が誇る不敗の城 (いなもとかおり)
◆上田城へのアクセス
JR長野新幹線「上田」駅から徒歩約10分。
■23位 金沢城(石川県金沢市)
加賀百万石の前田家のお城・金沢城も日本100名城です。重要文化財の石川門など、海鼠壁(なまこかべ/平瓦を並べ継ぎ目を白漆喰で固めた壁。漆喰の形がナマコに似ているから海鼠壁)の美しいデザインや雨で酸化し白くなることを見越して使ったともいわれる鉛瓦の白い屋根、「石垣の博物館」と言われるほど異なる積み方の石垣が見られることなど、美にこだわったお城であることが紹介されました。
石原良純さんによると、金沢城の美しさの秘密は加賀前田家は幕府から睨まれているため、お金を使っているところを見せなくてはならなくて豪華なものを作ったそう。高橋秀樹さんからは「鉛瓦は戦が始まった時は鉄砲の弾になる」とのコメントも。
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・金沢城下町は歩きやすい!城下町まるっと散策コースをご紹介(前編) (いなもとかおり)
・金沢城下町は歩きやすい!城下町まるっと散策コースをご紹介(後編) (いなもとかおり)
◆金沢城へのアクセス
JR北陸本線・北陸新幹線「金沢」駅から北鉄バスで約15分、「兼六園下」下車、徒歩約5分。
■22位 今帰仁城(沖縄県国頭郡今帰仁村)
世界遺産の今帰仁城(なきじんじょう/なきじんグスク)。高さ6m以上、外周約1㎞のまるで万里の長城のような石垣は、現在の技術でも再現することは不可能に近いそう。この石垣は「百曲り(ももまがり)」と呼ばれます。日本100名城。
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◆今帰仁城へのアクセス
那覇空港からやんばる急行バスで2時間30分、「今帰仁城跡入口」下車、徒歩約15分。
■21位 松山城(愛媛県松山市)
松山城の天守は江戸時代末期に再建された、現存12天守の中では最も新しい天守。天守まではロープウェイやリフトを使って、標高132mの勝山山頂まで登ります。天守をはじめ重要文化財が21棟もあり、その数は日本のお城の中で3位なのだそうです(1位姫路城、2位二条城)。高石垣を何度も屈折させ、その上に敵を迎撃するための太鼓櫓を設けるなど、高い防御性を誇るお城です。日本100名城。
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・【伊予松山城 】「賤ヶ岳の七本槍」加藤嘉明が築いた実戦城郭 (小和田泰経)
◆松山城へのアクセス
JR予讃線「松山」駅から市内電車「道後温泉行き」で約10分「大街道」下車、徒歩約5分、松山城山ロープウェイで約2分、山頂駅から天守まで徒歩約10分。
◆日本100名城って何?
▼お城の紹介に出てくる「日本100名城」って何?という方は、こちらの記事をチェック!
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執筆/城びと編集部