天正9年(1581)以降、信長は、来るべき織田政権の正式発足に備えてか、様々なデモンストレーションを手掛けることになる。まず、正月15日左義長(小正月に行われる火祭りの行事)と併せた安土馬揃え(軍事パレード)を行った。ついで2月28日、天皇が見守る中での都馬揃えを実施。この時の信長のいでたちは、まるで住吉明神のご来現と人々に言われ、都中に泰平の世の到来とその力を見せ付けた。まさに信長による天下統一完成の前祝と呼ぶに相応しいものとなった。
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