小谷山の中腹の尾根に築かれた山城。
連格式で広大な曲輪が尾根上に配されたとても大きなお城でした。
各曲輪の側方の崖を覗いてみるとそれぞれ腰曲輪が配されているところをみると本丸などを構成する連格はそれぞれ切岸を行って側方から直接登れないように作られていることがわかります。
山城は数多見てきたけれども山上にこの規模の曲輪が連続して置かれるような城はまさに大名の居城、詰めの城。
番所跡から山王丸跡までは一度は歩き訪れた方がよいでしょう。
本丸と中の丸間の堀切と山王丸の東側の大石垣が見どころ。
足腰に自信のある方は山王丸から六坊へ下り、さらに大嶽城へ登ると良いでしょう。この大嶽城は小谷山の山頂にあり山上から小谷城は丸見えで、大嶽砦と表記されることがあります。
史実を知っている私にはこの大嶽城から小谷城への眺めは450年前の世界を見るようでした。
山上には簡素ながら大きな曲輪と土塁、横堀、北の尾根を断つ二重の堀切がありました。
小谷城本体も山城として素晴らしいが、大嶽城の眺めの臨場感は大変に興奮するものがあります。
福寿丸と山崎丸は訪れませんでした。現地ガイドさんからあちらは山道が荒れたままだと聞いたからです。
お城の全体像としては大嶽城を頂点としたU字型のお城で谷津に屋敷群が配される形。
所要時間は番所から小谷城単体ならば30分程度。大嶽城まで登ると3時間ほどで往復することができました。
GW中は小谷城跡ガイドの館から500円のシャトルバスで番所まで。または徒歩で麓からの登城になります。
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