長野市松代町にあった霞城はこの付近を領有していた大室氏の居城だと言われています。築城時期は不明。大室氏は信濃守護の祖である小笠原長清の末裔、時光が大室の牧の管理人となり大室の姓を名乗ったのが始まりとされています。戦国時代には村上氏の麾下に入り天文22年(1553)村上義清が甲斐の武田信玄に敗北し越後に逃れると大室氏は武田氏の軍門に下って本領を安堵されました。 天正10年(1582)武田氏が滅び、信濃を攻略した織田信長も本能寺の変で倒れると、大室氏は川中島を領有した上杉景勝に従いましたが、後に景勝の会津移封に伴い大室氏も会津へ移ったため霞城は廃城となりました。
登城ルートは南西側の石門登山口が比較的楽に登ることが出来ます。既にそれらしい石積みの出迎えを受けますが、圧巻は大手門枡形と呼ばれる石積み。ここを通って主郭に至ると二段構えの石積みが現れます。それほど高くない山でこれだけの石積み遺構を見られるのは珍しいと思います。信州の山城に見られる平べったい石を積んだもので、本格的な石垣技術への過渡期の様な感じを受けます。手軽に登れてこれ程の石積みを見ることが出来る霞城。眼下には天然の堀ともいえる千曲川の流れを見ることが出来ます。また、近くには大室古墳群もあり古墳好きな方にも魅力的な散策コースだと思います。
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