2025/11/25
【2025年版】ピックアップ！12月に開催されるお城イベント・展覧会
１年が経つのは早く、あっという間に年の瀬を迎えてびっくりしている方も多いのでは？ そんな12月には、厳しい寒さに負けないほどホットで興味深いさまざまなイベントが全国のお城で開催されます。名城を幻想的に彩る光の祭典や、毎年恒例の赤穂義士祭など、注目のイベントをご紹介します。
【松本城／長野県松本市】国宝 松本城天守 プロジェクションマッピング 2025-2026
昨年のプロジェクションマッピングの様子（画像提供：株式会社一旗）
国宝・松本城をダイナミックな映像で幻想的に彩る
国宝5天守の一つであり五重六階の天守の中で最古を誇る松本城で、昨年に17万人以上来場したプロジェクションマッピングを今年も実施。商都松本が描かれた錦絵、絢爛豪華な屏風絵、松本てまりや提灯など松本市ならではの伝統工芸のモチーフ、春に咲き誇る桜や北アルプスの花々など、ダイナミックで幻想的な映像を天守や石垣に投影します。なお、期間を３つに分けてテーマの異なるプロジェクションマッピング演出を行うので、それぞれ見比べるのもおすすめです。ほかにも、園路でのインタラクティブコンテンツや城門でのプロジェクションマッピングなど、さまざまな光のアートも体験できるのでぜひお楽しみください。
【国宝 松本城天守 プロジェクションマッピング 2025-2026】
開催日：2025年12月13日（土）～2026年2月15日（日）
＜第一期：時を超える城 〜光の物語〜＞ 2025年12月13日（土）〜2026年1月7日（水）
＜第二期：光の記憶 〜名場面ダイジェスト〜＞ 2026年1月8日（木）〜1月28日（水）
＜第三期：光咲く天守 〜春の幕開け〜＞ 2026年1月29日（木）〜2月15日（日）
開催時間：18:00～22:00 ※約9分間のコンテンツを約3分間のインターミッションをはさんで連続投影
会場：松本城
料金：無料
【大阪城／大阪府大阪市】大阪城イルミナージュ2025
画像提供：イルミナージュ事務局
大阪城天守を背景に織りなす冬の光の祭典
毎年10万人以上が訪れる日本最大級のイルミネーションイベント「大阪城イルミナージュ」が今年も開催。今年は「豊臣の夢…天下一統」をテーマに、雄大な天守をライトアップするほか、秀吉を支えた加藤清正・福島正則・石田三成・真田幸村・前田利家、そして徳川時代に繋がる本多忠勝を光の甲冑で再現するなど、歴史没入型イルミネーションを展開します。光と歴史、幻想と文化が融合する特別な演出をぜひ体験してください。
左：Guardians of the Dream — 夢を護る者たち 右：灯籠回廊（画像提供：イルミナージュ事務局）
【大阪城イルミナージュ2025】
開催日：2025年11月1日（土）～2026年2月1日（日）
開催時間：17:00〜22:00 ※ライトアップ時間17:00～21:30（最終入園21:00）
会場：大阪城西の丸庭園内特設会場
料金：大人（中学生以上）2000円、小人（小学生以下）1000円
【赤穂城／兵庫県赤穂市】第122回 赤穂義士祭
忠臣蔵パレードは赤穂城跡大手門からスタート（画像提供：赤穂市）
大石内蔵助と四十七士が誘う元禄絵巻
今から約300年前、赤穂義士たちが主君浅野内匠頭の無念を晴らすため討ち入りを果たした12月14日に毎年開催されている「赤穂義士祭」。今年も赤穂城をスタート地点に、義士たちが本懐を遂げるまでの物語を様々なパレードで繰り広げるほか、忠臣蔵ゆかりの市町や近隣市町の特産品が集合する物産市や露店販売を実施します。パレードの最大の目玉である「義士行列」には内藤剛志さんが大石内蔵助役で特別出演し、意気揚々と泉岳寺へ向かう四十七士たちと共に元禄絵巻の世界へと誘います。忠臣蔵の名場面を車上で演じる「山車」も必見です。さらに赤穂義士祭に合わせて、忠臣蔵ゆかりの市町・近隣市町の特産品が集合する物産市や市内各所で様々なイベントが開催されるので、ぜひ足を運んでください。
【第122回 赤穂義士祭】
開催日：2025年12月14日（日）
開催時間：10:00～16:00
会場：赤穂城跡、お城通り、いきつぎ広場周辺ほか
料金：無料
【岸和田城／大阪府岸和田市】甦る岸和田城 栢木隆原画展
画像提供：岸和田市観光振興協会
岸和田城の歴史と美を復元原画で描き出す
建武新政期に楠木正成の一族・和田高家が築き、羽柴秀吉の叔父・小出秀政が近世城郭として整備した岸和田城。文政10年（1827）に天守が落雷で焼失し、近世以前の構造物は堀と石垣以外には現存していません。昭和29年（1954）に3層3階の天守が建造されましたが、本来は5層天守だったそうです。そんな岸和田城の記憶を現代に伝えるため、企画展「甦る岸和田城 栢木隆原画展」を開催。城郭研究家であり推定復元図制作者でもある栢木隆氏が、精緻な原画を通じて岸和田城を現代に蘇らせます。岸和田城復元原画のほか全国の名城原画も展示しますので、この機会にぜひご覧ください。
【甦る岸和田城 栢木隆原画展】
開催日：2025年11月1日（土）～2026年1月25日（日）
開催時間：9:00〜16:00
会場：岸和田城隅櫓、岸和田城天守閣3階
料金：無料（岸和田城入場料が別途必要）
【神奈川県横浜市】企画展「北条幻庵―横浜・小机城と関東の戦国―」
画像提供：公益財団法人横浜市ふるさと歴史財団
続日本100名城・小机城と深く関わった武将の生涯に迫る
戦国大名北条氏の祖・北条早雲の末子として生まれ、北条五代の隆盛と共に生きた北条幻庵。彼の甥・為昌の所領の一部を引き継いで分割し成立した小机領の支配拠点だったのが、続日本100名城にも選ばれている小机城で、幻庵は小机城や領域の成立にも深く関わっていたと考えられます。こうした幻庵の生涯をたどりながら関東の戦国時代を紹介していく企画展を横浜市歴史博物館で開催。横浜市による令和3・4年度の小机城発掘調査の成果である出土資料や、幻庵および小机城主それぞれの文献資料を紹介し、幻庵の生涯だけでなく小机城も紐解きます。
【企画展「北条幻庵―横浜・小机城と関東の戦国―」】
開催日：2025年11月22日（土）～2026年1月18日（日）
※閉館：毎週月曜（1月12日は開館）、11月25日（火）、12月28日（日）～1月4日（日）、1月13日
開催時間：9:00～17:00（券売は16:30まで）
会場：横浜市歴史博物館 企画展示室
料金：一般1000円
【岡山県岡山市】宇喜多氏研究の最前線2025 宇喜多直家・秀家と豊臣秀吉
画像提供：山陽新聞社地域プロデュース局事業本部
宇喜多家とその命運を左右した天下人・秀吉との関係とは？
昨年、宇喜多氏に詳しい３名の研究者による鼎談が好評を博した「宇喜多氏研究の最前線」。今回は来年の大河ドラマ『豊臣兄弟！』にちなみ、「宇喜多直家・秀家と豊臣秀吉」をテーマに実施します。出演するのは前回に続き、直家に詳しく『現代語訳 美作太平記』を監修した森俊弘氏、秀家に関する著作も多い大西泰正氏、『現代語訳備前軍記』『現代語訳 備中兵乱記』を監修した内池英樹氏の３名。秀吉と友情を結んで一族の将来を託した直家。秀吉の養女・樹正院（豪姫）を妻とし、五大老の一人として最後まで忠義を尽くした秀家。宇喜多家の命運を左右した存在と言っても過言ではない秀吉と宇喜多父子との関係性に、最新の研究成果を盛り込みながら迫ります。
【宇喜多氏研究の最前線2025 宇喜多直家・秀家と豊臣秀吉】
開催日：2025年12月6日（土）
開催時間：13:30～15:00（開場12:30）
会場：岡山コンベンションセンター・コンベンションホール
料金：無料 ※定員700名（事前申込不要・当日先着順）
【神奈川県横浜市】お城EXPO 2025
全国のお城ファンが集結する日本最大級のお城の祭典
城郭文化の振興と発展や、お城好きの方々の交流を目的として、毎年12月に神奈川県横浜市で開催されている日本最大級のお城のイベント「お城EXPO」が、今年もパシフィコ横浜ノース開催！ 10回目を迎えた今回も、お城を有する自治体の出展ブースや企画展示にワークショップ、お城のエキスパートたちによるトークショーや講演、ご当地キャラクターや武将隊によるイベントステージ、お城にゆかりの深い歴史ドラマのテーマ曲を演奏するコンサートなど、様々な角度からお城を楽しめる内容となっています。オリジナル御城印がもれなくもらえるお得なワンデイ入城券をお買い求めの上、ぜひご来城ください。
【お城EXPO 2025】
開催日：2025年12月20日（土）・21日（日）
開催時間：9:30～18:30（最終日は17：00まで）※最終入城30分前
※サタデーナイトコンサート：2025年12月20日（土）18:30～20:00（開城18:00）
会場：パシフィコ横浜 ノース・アネックスホール
※「サタデーナイトコンサート」は、パシフィコ横浜 会議センター１Fメインホール
料金：一般前売1700円／当日2300円、ワンデイ入城券5000円（弁当付6100円）、サタデーナイトコンサート前売2400円／当日2700円
