千葉県佐倉市と酒々井町にまたがる本佐倉城です。平成29年4月続日本100名城に選ばれています。下総を治めた千葉氏が15世紀後半に築いたとされ、以降、千葉氏の本拠となっています。1590年の北条征伐後、北条方の千葉氏は改易となり廃城、城下に陣屋が置かれましたが、1610年小笠原氏が本佐倉城に入り佐倉藩の藩庁が置かれています。佐倉城が完成すると1616年藩庁は佐倉城へ移転、再び廃城となっています。城は、佐倉市と酒々井町にまたがる将門山に築かれ、城域は内郭群・外郭群の10の郭と衛星状に配した城下町を含む総構えの三重の同心円で構成され東西1km南北2kmの大城郭と言われています。内郭は南側に谷がある丘陵にあり、三方を湿地帯に囲まれた要害であったとされ、外郭は内郭からつながる丘陵に空堀を持つ家臣屋敷が配されたとされます。現在でも、土塁や空堀などが残り、国の史跡となっており、東山馬場に駐車場が整備され、各郭に説明板が立てられています。城跡南側100mにある本佐倉城跡根古谷の館から城地全景が良く見えます。
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