福島県の小高城を訪問した2015年5月、小高城のある福島県南相馬市小高区は、東京電力福島第一原発事故に伴う避難指示解除準備区域に指定されており、住人でも宿泊が許可されておらず、半日しか滞在ができませんでした。
※平成28年7月12日午前0時をもって帰還困難区域を除く避難指示区域が解除されています。
原発事故があった時に、「人は避難できるけど、墓に入っている相馬の殿様は避難できないよな・・・相馬の殿様が放射能を浴びたまんまで可哀想だな。」と、事故以来ずっと気になっていました。
城址は除染作業中で、除染作業の廃棄物が城址である相馬小高神社内に置かれたりしていて、まだまだ痛々しい姿でしたが、半日しか滞在できないにも関わらず、神社には地元の方が何名か参拝に訪れていて、小高区の心の拠り所でもあるのだなと実感しました。
また、城から1km離れた相馬氏の菩提寺である同慶寺にも訪れることができ、相馬の殿様のお参りも無事に済ますことができました。震災で被害を受けた同慶寺を地元の方が壊れた墓石の撤去・改修・掃除等をする写真を見せて頂き、その義の姿が眩しかったです。
平成は平和な時代でしたが、いろいろな天災で城址に行けなくなることもありました。日本は震災の多い宿命の国ですが、災害で被害を受けた城も、また新しい時代に復活した姿を見に訪れたいです。
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