城好きには堪らない、無料シャトルバスの運行サービスを利用した上州真田三名城を廻る行程は、岩櫃城から名胡桃城、最後は沼田城です。
沼田城は、利根川と薄根川の合流する河岸段丘の台地上に位置しています。二つの川側は、約70m 程の崖となっており、天然の要害です。
豊臣秀吉の小田原征伐後、沼田領は真田氏に回復、昌幸の嫡男信幸が治めます。この信幸により大改修と拡張が施され、段丘崖を背にした本丸を取り囲むように前面に幾重にも堀や土塁を巡らした梯郭式の、本丸に五重天守と三重櫓を持つ、近代城郭に変貌を遂げた平山城が完成します。雄大な素晴らしいお城だったと想像できますよね。残念な事に分家独立した沼田真田氏は、1681年に改易になり、翌年に城は全て破却されてしまいます。
現在城址は沼田公園になり、当日は桜まつりのメインイベントデーに重なり、老若男女沼田の人々全てが、公園に集まっているのでは、と思うほどの賑わいでした。城内の桜は、ようやく咲き始めた状態でした。さすがにこの日は、城好きには場違いな、浮いた存在と感じられ、早々に立ち去ることに。周辺の遺構を見て帰りました。城址から200m 離れた沼田小学校の正門は、当時沼田城の大手門があった場所らしく、冠木門が再建されています。また、水利に恵まれない沼田に新たに用水確保の為、二代信吉が自ら手掛けた城堀川の布積み石垣の遺構が、自身が眠る天桂寺横で見られます。
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