所用で白石市を訪れた。白石城跡は今年2月20日に本欄に投稿したとおり、昨年2月13日の福島県沖地震で御三階櫓や本丸ニノ門が被災し、修復工事が始まっていた。その後今年3月16日に再度地震が発生し、宮城・福島両県内に被害が拡大している。宮城県内では仙台城跡の石垣や藩祖伊達政宗公騎馬像が被災しており大きく報道されている。白石城も前年被害の修復工事スタートから間も無く、櫓や門の漆喰壁の亀裂や剝落、瓦の落下など被害があったと聞いていた。今後の成り行きが気になり登城、本丸に隣接する歴史探訪ミュージアムのご担当に質問したところ、前年二百数十ヵ所を数えた修復部に新たに百数十ヶ所が加わったが、修復完了までのスケジュールは今のところ変更はなく、10月1日(土)開催予定の「鬼小十郎まつり」に間に合わせるべく本年9月末完成で進めているそうだ。
鬼小十郎は白石片倉氏二代重長のこと。祭りでは慶長20年(1615)の大阪夏ノ陣における「道明寺の戦い」での片倉隊と真田隊の戦が再現されるなど人気を集めている。
現在城址は画像のとおりであるが、10月には修復がかなった御三階櫓の下で祭りを楽しみたいものである。
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