城井(きい)氏と改名した豊前・宇都宮氏が居城としていたとされる城で、豊臣秀吉から命じられた伊予国への転封を拒んだ城主・城井鎮房(きいしげふさ)公が、豊臣方の黒田長政の軍勢を破ったとされる「城井谷崩れ」の舞台となったと考えられる城です。
城井谷の名前の通り、北東の海側から南西にある城まで谷状の地形が20km続き、特に城近くの5km程になると、両脇の山との間隔が200m程になり、「この両側の山で待ち伏せされていたら・・・この谷間で進路を絶たれたら・・・」と不安になり、黒田軍も進軍しながら士気が低下したのだろうなと感じました。
城井谷城は、天然の巨岩を城の防御に有効に活用した城で、三丁弓ノ岩(攻め手を防ぐのに三丁の弓だけでこと足りることから名付けられた)や巨岩の表門、城内との高低差20m程?の裏門等、なかなか見ることのできない城の姿を見ることができました。特に表門の巨岩の門は、大人一人がかかんで通らなければならない程狭い上に、門を潜った先は急坂になっており、弓・鉄砲を使わなくてもつぶてだけで黒田軍を撃退できるのではないかと思いました。黒田軍になったつもりで攻め込んでも、門を潜ると頭をあげて坂を目にする前に無数のつぶてを受けて死んでる姿しか想像できませんでした・・・
本丸側から裏門に行った場合、裏門の上に登る為には鎖を伝ってかなり高所を登らなければなりませんので、行かれる方は十分注意してください。滑落したら生命が危険にさらされるレベルだと思います。比高はあまりない城ですが、スニーカーではなく、登山靴があれば登山靴で行くことをお勧めします。
車での訪問の場合、宇都宮氏一族の碑がある英彦山との分岐の道の所に数台止められるスペースがあります。そこから先、城の入口にある寒田(さわだ)水子地蔵にも数台駐車スペースありますが、車一台分の道で離合(すれ違い)ができないので、時間に余裕があれば、宇都宮氏一族の碑の近くに駐車して訪問した方がよいかもしれません。碑から城址入口まで徒歩10分程、途中、三丁弓の岩を見ることができます。
公共機関での訪問の場合、築城駅からバスで終点の上寒田まで30分、上寒田から約5kmで徒歩50分ですが、バスの運転手に城井谷城まで行くと伝えると、上寒田のさらに先で下してくれるようです(上寒田から数分走った所で休憩後折り返すそうなので)、少しでも歩く距離と時間を節約したい方はバスの運転手に尋ねてみてください。
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