要害山城の南東の谷を隔てた標高約730mの尾根に築かれた城で詳細はわかっていないようですが、要害山城の出城のように考えられている城址です。要害山城へ来たのは今回で3回目です。いつも熊城をセットで散策していました。要害山城より武骨な雰囲気で結構すきな城址です。
要害山城を散策した後、戻らずに背後の尾根を歩いて行くと深草観音・岩堂峠へ行く標識があります。その道を、道なりに尾根筋を回りこむように歩いて行くと西へ伸びる尾根があり降りて行くと熊城へ行けます。ハイキングコースの道から熊城方面の尾根へ入る場所に標識はありません。以前登城したときは土管があり目印としていましたが、撤去されていました。ただその場所に黄色いリボンが左右の木に巻かれて目印になっています。ここを降りて行くと途中で左右の尾根に分かれる所がありますが、右側(岩に石が積んであるのが目印)へ進みます。すると深い堀切があり、ここからが城域です。その堀切を越えてもすぐにまた深い堀切があり二重掘切といってもいいのかもしれません。それぞれの堀切は左右が竪堀となっていました。2つ目の堀切の東側に竪堀を降りて行くと南側に畝状竪堀を見ることができます。竪堀を戻り堀切を上がると主郭です。その下にも曲輪が続きます。下の曲輪から南東部へ回り込むと、ここにも畝状竪堀がありました。元の道に戻り降りて行くと堀切が2カ所あり、ここまでが主要な城域と思われます。コンパクトな城址ですが、堀切は見事で、畝状竪堀も観られ、所々石積みも残っていて楽しく散策できます。ただ道は整備されていないので歩きにくい所もあり多く、左右は急峻なん崖で高所恐怖症の自分は少し怖かったですね。
さらに下りて行くと山麓に石積みと曲輪の跡かと思われる地形があります。後世の畑などの跡かとも思われますが、館跡と見えなくもありません。山麓のこの地形についての資料は見つけられませんでした。詳細は不明です。
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