掛川城の御殿に、「金箔ドクロ」というのがあるとこの間知った私。正直、掛川城と言うと地味な印象しかなかったので、休日を使ってまで行きたいとは思いませんでした。
しかし、金箔ドクロの存在を知ると、私の中の価値観が変化します。理屈よりも、「ただ見たい」という気分により…。というわけで、私は掛川まで赴きました。
入場券売り場でチケットを買い、ドクロはどこに展示されているかをついでに尋ねました。すると何と知らないという答えが…。
「ここにはそういうのはないです。」と言われ、「バカな!」と思いつつ、まず私は本丸に入り、各階を眺めました。城の古地図や甲冑はあるけれど、ドクロはありません。
4階にいたスタッフに聞いてみると、「聞いたことがない。ここにはそういうのはないと思う。自分は最近入ったばかりだからというのもあるけど…。」と言われました。
それから御殿に行き、本当にドクロは今はもうないのか確かめに行きました。御殿は広く畳十畳くらいの部屋がいくつもありました。
各部屋を調べ、御殿内を2周したのですが、やはりありませんでした。ちなみに先述の金箔ドクロは、大河ドラマ『巧妙が辻』の撮影用に作られたレプリカだったそうです。
2008年頃は普通に展示されていたようですが、それから年月が経過し、現在は行方不明。何せ城内のスタッフでさえ、存在を知らない有り様…。
せっかく見に来たのに、その結果は無情と言えばそうでした。ちなみに室内には俳句短歌の募集もあり、この気分を何かで表現したかった私は…
「神無月 金箔ドクロ 求めるも どこにもないよ オーマイガー」
と詠んで投函しておきました…(笑) 神無月が季語というわけです。
金箔ドクロを見れなかったことは残念でしたが、私なりに音声ガイダンスを日本語と英語それぞれで聞いたり、畳の部屋で少し仰向けになったり、ゴム製手裏剣を土産に買ったりして、せめてもの穴埋めをしました。
入場券は本丸と御殿セットになっていました。ここの本丸は小さめで小田原城のように記念メダル販売もありません。大きめの城だと本丸だけで500円はかかりそうですが、ここは小さめなので、御殿と合わせて410円。
つまり小さい分、維持費も安めになると解釈すればいいと思います。ちなみにこの城はかつて山内和豊が治め、関ヶ原の合戦以降は、徳川家譜代が治めたとスタッフが語っていました。
御殿は実は国内に4つしかなく、二条城・高知城・川越・そしてここ掛川だそうです。本丸に比べると、御殿はそこまで記憶に残ってなかったなと、振り返れば思います。ちなみに自分は、二条城と高知城の御殿なら、過去に訪れたことあります。
御殿訪問後、竹の丸という施設もついでに訪れました。ここはステンドグラスを2階の部屋にはめた家で、私が訪れた時、何かイベントの準備をしているようでした。
中をジロジロ見ていた私にスタッフが気づき、中に招いてくれました。入場券は100円ですが、小腹が空いていたので、ロールケーキセット(700円)を注文しました。
食べ終わった後、中をウロウロした私。トイレはリフォームされたと思える状態でした。ただ、花の展示イベントを近々おこなう予定で、各部屋にビニールシートが敷かれ、モノがあちこちに積まれていて、まるで引っ越しのように見えました。
「この状態で公開するくらいなら、いっそのこと、休業にして準備に専念したほうがよかったのでは?」と思えました。
入場料こそリーズナブルですが、見学中にスタッフが隣の室内で何かを撮影していたり、メジャーで測っていたり、弁当が積まれていたりと、まるで準備と一般公開を同時にやっている、そんな状態…。
客の見学中にスタッフが同じ部屋で作業している…というのは、何か異様な光景でした。
ま、別にいいんだけど。ちなみに画像は竹の丸。
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