4月末は山梨県の笛吹市と富士河口湖町の境界部に位置する御坂城で、引越前最後の城郭訪問。
甲斐国の国中と郡内の境界線となる御坂山地。その標高1520mの御坂峠を中心とした稜線城に築かれた城。
鎌倉街道御坂路の要衝で、元々関所の機能を有していたでしょうか。
築城時期は不明だが、本能寺の変後に武田領を徳川と北条が争った1582年、郡内を制圧した北条氏約1万が対徳川の前線基地として入城。
この時に大改修され、和睦後は廃城になったと推測される城。
現在は笛吹市と富士河口湖町の指定史跡で、御坂隧道と黒岳を結ぶハイキングコースの一部。
訪問時は御坂隧道からスタートし、アップダウンを繰り返して1時間45分掛け城域に到着。
最大の見どころは複数の100m級横堀で、枯葉により一見浅いが、場所によっては膝近くまで埋まりビックリ。
城域の高低差が意外に大きく、御坂路が横切る最下点の曲輪3は、四方を土塁に囲まれたような構造。
曲輪5南の桝形タイプの虎口や、曲輪7の喰違虎口と土橋も見どころ。
1時間半掛けスタート地点に戻り、トータル所要時間は6時間弱。
所要時間同様に横堀が長大な御坂城が、私の城郭巡りの156城目でした。
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