岐阜城の北西に臨む鷺山(標高67.6m)の山上と山麓に城館が構えられた。単独峰なので街中から一目で分かる。
山上へは複数の遊歩道があり、北野神社がある東側、尾根が二股に分かれる北側および南側は険峻で、心洞寺がある西側は比較的山容が緩やかです。駐車スペース北野神社、心洞寺どちらにもあります。
心洞寺側の道は二つのピークの谷にある堀切に接続し、道の途中右側には複数の竪堀があります。水が流れた際に出来る地形の様にも見えますが、山麓には排水される川も無く民家が密集していることから、弱点である堀切西側緩斜面の防御を補完したものではないでしょうか。山頂部は主郭をはじめとした複数の削平地があります。主郭の堀切側には切岸も確認できます。堀切を経て北側には太子堂と呼ばれる古びたお堂があります。
北野神社には発掘調査で出土した建物の礎石が置かれています。神社の南側は窪地となっており堀があったかもしれません。北野神社北側の旧NTT社宅には土塁の残欠がありますが管理物件となっており近くで見ることは出来ません。信長の岐阜城を徹底調査するのもいいのですが道三の居城である鷺山城もしっかり調査し後世に残す史跡として整備を願いたいものです。
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