平成三十一年四月三十日、『御譲位の日』。
この日は平成最後ということもあり特別な想いを抱きつつ、橿原神宮の参拝を済ませてからスタートです。
そう、今回は念願の高取城です!!
高取町へは近鉄橿原神宮前駅からマイカーで15分程。
思ってたよりかなり近い!
つまり高取城は遠く大和三山を見下ろすところにある、ということですね。
飛鳥を南下すれば、もう高取の城下となります。
土佐街道沿いにある町の観光駐車場に停めさせていただき、高取城二の門が移築されている子嶋寺にお参りしてから土佐街道の街並みや武家屋敷などを堪能しつつ、長い長いなだらかな坂道を真っ直ぐ歩きます。
土佐街道はいわゆる大手筋にあたりますが、ここからしてすでに見所満載でした!
あちこちに『最強の城 高取城』と書かれている幟が立てられているのもポイントですな。
砂防公園を過ぎると、いよいよ山道といった感じになってきました。
高取藩祖植村家政の居館跡に建つ宗泉寺を過ぎると、いよいよ高取城の城域です。
宗泉寺のあたりから登城道を登りきった先にある二の門跡に至るまで、あちこちに崩れかかった侍屋敷跡の石垣を見ることができます。
登城道も見所ですよ。当時の石段が半ば崩れた状態で残っていたり、路肩を石垣で固めていたり、定番の『七曲がり』や直線の『一升坂』など当時の道筋がほぼそのまま残っているおかけで、土木工事の力の入れ様を感じることができます。
もうすでに満足感があったりするのですが…いやいや、これからですよw
かの有名な猿石さんにご挨拶しつつ、ようやく二の門跡まで登ってくると、ここからがいよいよ城の中心部です。
累々と続く石垣とその下にある水堀。標高300mはあろうかという山の中ですよ!これは凄いというか珍しい…。
国見櫓跡の絶景も最高でしたね。その名に相応しく奈良盆地を眼下にハッキリ見下ろすことができます。気象条件が整えば大阪湾も見えるそうですよ。
崩れた石垣に心を痛めつつ千早門跡(←個人的にはここもオススメポイント)を過ぎると大手門跡です。
さすが大手門、石材の一つ一つに大きいものを使用しているだけあって表玄関に相応しい威容を感じます。
ていうか、千早門跡からもうすでに圧倒されっぱなしなんですけど…。
そして、天守台の石垣を見るともうテンションはもうピーク!
二の丸新櫓跡や太鼓櫓跡の石垣、本丸虎口や水の手曲輪『七つ井戸』周辺の石垣なども凄い!
気づけば、「ヤバい、これはヤバい…」「うわー、めっちゃえぇ…」と独り言ダダ漏れの私がいました。
端から見たら危ない人になってるかもしれませんゴメンナサイw
もう鳥肌モノというか、文字通りの『高取山全体が要塞』だということを十分すぎるぐらいに実感しました。
よくこれだけ総石垣の城を人力で造ったな…。
てか、天誅組もよくこの城を攻めようと考えたな…落とせるのか?
ココ、本当に凄い…。
また、木々の中に佇む石垣群を見て、かの司馬遼太郎氏がアンコールワットに例えたことも頷けます。
但馬の竹田城とはまた違った風情がありますね。
この後、壺坂口門跡から出て徒歩で壺坂寺に御参りしてフィニッシュとしました。
城下町からゆっくり登って本丸まで約2時間程、壺坂口門跡から壺坂寺まで約1時間程、壺坂寺から城下町に戻るまで約40分程でしょうか。
平成最後にかなり充実した一日を過ごせました。
最後に、まだ行ったことのない方へ。
かなり時間に余裕を持たせ、かなり体力を使いますので、水分補給とペース配分には十分気をつけて臨まれると良いと思いますよ。
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