千早城から下山後、河内長野駅から高野街道を歩いて向かいました。
登城口はいくつかありますが、古墳広場へ通じる長尾根の道を枯れ葉を踏みしめながら上がってみました。
古墳広場からさらに尾根道を進むと、やがて現れたのは想像をはるかに超えるダイナミックな土の芸術。浅学ながら関西圏の城郭のイメージとはかけ離れており、まさかの邂逅に心も躍り、どこからどう見てまわろうかとプチパニック状態に陥りました。
惚れ惚れするような大土塁に堀切、横堀。整然と並ぶ建物跡の礎石。横堀の角に設けられた堀内障壁は想像力を必要としましたが、パーツの一つ一つが大胆明瞭で魅力的。特別大きな城郭ではありませんが、実際の規模以上のスケールを感じました。公園整備がなされており歩きやすく見学しやすいこと、動物に出会う心配のないこともあってなかなか離れがたく、全体像を頭に描きながら1時間半ほど同じ場所をぐるぐるとまわって楽しんできました。
帰りは駐車場側の出入口に下って駅へ向かいがてら烏帽子形八幡神社へ。こちらも登城口のひとつとなっています。ここで出会ったのが「楠公武威の松」(輪切り)です。湊川の戦いに出陣した楠木正成が武運を祈願して植えたとされる松の木で、残念ながら昭和9年の室戸台風で倒れてしまったそうですが、その木の一部が納められていました。
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