過去の城郭巡りの振り返り第27弾は、山梨県甲府市の甲府城。
甲府盆地北部、愛宕山から南西に飛び出た一条小山と呼ばれる比高30mほどの丘に築かれた平山城。
武田信玄らが拠点とした躑躅ヶ崎館の左手に位置し、その時代には砦が築かれていたのだとか。
諸説あるようだが家康の関東移封前後に築城が始まり、秀吉が関東監視のために配置した浅野長政・幸長の時期に完成。
江戸期に入ると逆に関東の西の防衛線として徳川家が藩主となり城代が置かれ、1700年代初期には柳沢氏2代が城主となるが、以後は幕末まで幕府が管理。
現在は、本丸・二の丸の一部・稲荷曲輪・鍛冶屋曲輪などが舞鶴城公園として残り、稲荷櫓や鉄門などが復元されている城跡。
JR線を挟んだ北側には、2007年に枡形の山手御門が復元完了。
最初の訪問は稲荷櫓の復元から2年後の2006年で、印象に残ったのは長大な石垣に高低差と折れを擁する虎口。
当時の写真を見ると、まだ鉄門はなく復元工事のシートに覆われた山手御門が写っている。
その2つの門が完成したこともあり2022年に再訪問。
3時間弱滞在し、二の堀・三の堀の存在を知ったが廻り切れず、改めて虎口構造を愉しんだ甲府城でした。
写真は8枚目のみ'06年、他は'22年9月に撮影
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