彫堂七館は遠田郡美里町の鳴瀬川から500m北方の丘陵東端に位置する。七館はそれぞれが独立した城館と云うより、丘陵を堀切で遮断した七つの曲輪を連ねたつくりとなっている。館は西から長館・大館・小館・陣館・笹館・狼之介館・蜂谷森と呼ばれた。仙台領古城書上には遠田郡の項に、北浦邑 一 彫堂城 東西三十四間 南北二十六間 城主不知 との記載がある。築城された時期や築城者は伝わっていないが奥州探題大崎氏が南北朝の内乱期に築城した可能性が高いと云われている。その後も遠田郡は大崎氏領の東端にあたることから、葛西氏・伊達氏に対する戦略的要地としてこの城が機能したと考えられる。
現在大館は開発により曲輪が確認できず、蜂谷森は頂上部に水道施設が設置され旧状を留めない。他の曲輪は蜂谷森公園として整備保存され曲輪・土塁・虎口・空堀・堀切・竪堀などが確認できる。
昨年の豪雨災害で小館と陣館の切岸の一部が崩落しており、現在も修復されていないが見学には問題はない。蜂谷森公園の駐車場が西の道路脇にありここを利用すると便利。
+ 続きを読む










