霞城公園をじっくり楽しんだあとは二の丸東大手門から退場し、最上義光歴史館へ向かいました。
三度目なので100名城スタンプは押しませんが、つい習性で、入口にあった「城下町山形七福神」や「霞城公園来園記念」のスタンプをペタペタと。これも現地訪問のよき思い出です。
瀟洒な外観の歴史館は入館無料。最上義光・駒姫像に迎えられ、常設展示を見て第2展示室へ。古文書コーナーには若き頃の伊達政宗の書状。そして中央に鎮座する「三八間総覆輪筋兜」。義光が織田信長より拝領したと伝わる、弾痕も生々しい兜です。実物を見ることで慶長出羽合戦もよりリアルなものとして迫ってきます。
ここから駅に向かいながら(といっても通り道ではないのですが)、最後に築城当初から残っているという三の丸土塁に行ってみました。城内(三の丸)を歩いていると思えば、そしてこの先にお楽しみが待っていると思えば、町なかの移動も楽しいものです。
徐々に見えてきた緑の小山。最初に外側(町人地側)にまわってみました。長大な土塁を想像するに十分な高さがあります。周辺は寺社地でもあったようで、現在も稲荷神社に隣接しています。取り壊されなかった要因はそのあたりにあったのかなぁなど思いながら見上げました。
内側(武家地側)にまわってみるとより見やすく整備されており、解説板などを読みつつ暫しの間眺め、満たされた思いで探訪の締めとしました。
当初の見積もりを1時間オーバーする3時間の滞在となりましたが、今回で見尽くしたわけではなく、三の丸土塁は見学可能な場所がまだあるようですし、ほかにも駒姫の菩提寺の専称寺ほか、光禅寺、光明寺、宝光院など訪れてみたいところがあります。三の丸の外郭をレンタサイクルでまわって東北随一の広いお城を実感するのもやりがいがありそうです。今回歩いたところをもう一度なぞってみたいという気持ちもあります。
新幹線の駅に近いということで、これまではほかのお城に行った帰りに寄っていたのですが、そういう見方はもったいなかったと気づきました。
<おわり>
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