温泉施設「美肌湯」脇の道路を車で登り、賤機山公園頂上の戦没者慰霊塔下の駐車場に駐車し、尾根沿いに登城。いくつかの堀切や土塁らしきを見ながら本丸へ。安倍城のおさえとして南北朝時代に築城した説もあり、安倍城の真東にあり、よく見える。何となく阿部城に対する駿府今川館のカーテンのようだ。
賤機山は、比高で150m静岡市街地の張り出すような尾根筋であり、眼下の小学校で遊ぶ子供達の声もよく聞こえる。敵を見渡せると言えば見渡せるが、どこからでも城を攻めれるような立地でもあり、戦時中に今川氏が詰城に上がったかの質問に、NOと答えても不思議ではない。麓には浅間神社や臨済寺があり、太古の昔から、駿府に暮らす人々の信仰の対象や安倍の氾濫時の詰所であっただろうが、絶対的権力の象徴である駿府城の背後にあり、その存在感とたたずまいは、独特な感じを持つ。
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