対馬・五島城巡りで金石城跡・金田城跡・福江城跡の三城を巡ってきました。
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2025/06/15 14:35
2025/04/12 10:48
【対馬4城を巡る】(4)金田城(4/4) (2025/03/23 訪問)
(4城目)金田城の続き(4/4)です。
一の城戸から海岸沿いを5分程歩くと大吉戸神社と船着場がありました(写真①②③④)。きど(城戸)→(吉戸)と地元の黒瀬の村人たちが読み替えて城戸の守り神としていたようです。神社にお参りし、波の音を聞きながらしばらく休憩しました。登城し始めてから4時間が過ぎたのでもう足がパンパンになってきましたが、帰りの船の時間も気になってきたので、さあここからまた気合を入れ直し、今まで下って来た道を今度は逆に登って行き、最後の三ノ城戸を目指そうと思います。
大吉戸神社から再び一の城戸・二ノ城戸まで登って戻り、そこから沢ルートで下って三ノ城戸へ向かいました。道が荒れていたのでちょっと歩きにくかったです。
三ノ城戸はいちばん高い6.7mでしかも垂直の石塁で積み上げられていました。今ではかなり崩落していますが、下から見ると排水口がよく見えて、よく考えて造られているのが分かります(写真⑥⑦⑧)。
そして三ノ城戸から最後の力をふりしぼって南東角石塁までの急坂を登り、石塁を再び下から見上げながら軍道に出て、そこから下って登山口まで戻りました。私は健脚ではないので、じっくり見ながらかつ休憩しながら回っていたら、結局合計5時間もかかってしまいました。
でも最後になって、なぜ三つの城戸をあの位置に築いたのか? それがやっと分かりました。城戸は三つある沢(谷川の河口)の場所に、それぞれ城門のように立てられています。つまり敵(唐・新羅連合軍)が船を着け易い、ここに上陸するであろうという地点に築かれているという事です。南東角石塁や南西部石塁は、陸上の側面から攻撃された場合に備えたものだと思います。そして兵士はそれらの中央(ピングシ山)に待機していて、どこから攻められても、その方向に行く事ができる位置にいます(なるほど~🤔)。防人たちはどうやって戦おうとしていたのか? 最後にやっとその構図が見えてきました。
金田城は訪れるには大変不便な場所ですが、しかし苦労してでも絶対に訪れる価値のある城だと思います。予想以上に規模が大きく、この連続する石塁や城戸は迫力満点です。海を見ながら歩くので眺めもよく、とても爽快な気分になれます。そして何よりもタイムスリップしたような古代へのロマンをかき立ててくれる場所でした。NHKの最強の城スペシャルで最強に選ばれた理由がよく分かりました。Todo94さんや辰兵衛さんも、次はぜひ1泊してゆっくり回られて下さい(必ず天気のいい日を選んで下さいね!😊)。
レンタカーを返却し、帰りは15:25発の博多行のフェリー「きずな」でのんびりと4時間50分かけて福岡へ帰りました(写真⑨)。最後に壱岐島沖を航行中に、船上から見えた夕陽がとてもきれいでした(写真⑩)。
【対馬4城を巡る】はこれで終了です。全8回読んでいただき有難うございました。次も長崎の旅シリーズをしばらく続ける予定にしていますので、またよろしくお願いします。
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2025/04/11 19:22
【対馬4城を巡る】(4)金田城(3/4) (2025/03/23 訪問)
(4城目)金田城の続き(3/4)です。
山頂から東家まで下った分岐点まで戻り、今度はそこから左に折れピングシ方向に向かいました(写真①)。(ピングシ山)→(二ノ城戸)→(一ノ城戸)→(大吉戸神社)→(三ノ城戸)→(登山口)のルートで帰ろうと思います。
東屋から15分程下ったピングシ山には、掘立柱建物跡群がありました。という事は、かなり多くの防人たちがここで暮らしていたようです。その建物の回りは土塁や門で固められていました(写真②③)。
ピングシ山から15分程下ると、二ノ城戸がありました。高さは5m程あります。真ん中にはおそらく門がありました。発掘調査後、再び積み直して再現されたようですが、昨年の豪雨でまた崩れてしまったようです。城戸の下は立ち入り禁止になっていました(写真④⑤⑥)。下から見上げてみたかったのですが残念です。
さらに10分程下り一ノ城戸に着きました。櫓台のように張り出して積まれた巨大な石塁がありました。そしてこの石塁の特徴は上段と下段で積み方が異なっているところです(写真⑦⑧⑨)。上段は平たく削った石を布積のように積んでいるので、後世のものと思われます。金石城もこのような積み方だったので、おそらく幕末に積まれた(積み直された)ものではないかと言われているそうです。異国船監視のためにこのように補強されたのでしょう。
またさらに5分程下ると海岸に出ました。海水は透き通っていてとてもきれいだったのですが、ハングル文字の入ったゴミが多数漂着していてちょっと残念な光景でした(写真⑩)。金石城にいた韓国の観光客たちに持って帰ってほしいくらいですね。
(4/4)に続きます。
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2025/04/11 07:02
【城びと未登録】結石山(ゆいしやま)城(長崎県対馬市) (2025/03/30 訪問)
グーグルマップで撃方山城を検索した際に目に入った城です。頂上付近まで車で登れて駐車場も整えられているということでしたので、対馬滞在の最後に立ち寄ることにいたしました。豊臣秀吉が朝鮮出兵に際して築いた城で、国道を挟んで撃方山城と向かい合っています。主郭からは朝鮮半島を望むことができました。日本人にとっては韓国人が大挙して押し寄せてくる韓国展望所より、おすすめの穴場スポットといえそうです。
今回の対馬は、金田城、黒瀬観音堂、韓国展望所、撃方山城、結石山城をめぐって終了となりました。移動距離が長く、対馬に泊を取らない場合はこれで精いっぱいという感じです。本当は厳原の対馬藩お船江跡にも行きたかったんですけれどもね。トクさんのように、いつかは対馬に泊を取ってみたいなあと思っています。「対馬トレッキングガイドブック」もいただいてあることですし。九州百名山の白嶽に興味津々です。
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城地種類 | 古代山城 |
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築城年代 | 天智天皇6年(667) |
築城者 | 天智天皇 |
主要城主 | 不明 |
文化財史跡区分 | 国特別史跡(金田城跡) |
天守の現況・形態 | なし |
主な遺構 | 石塁、土塁、一ノ城戸、二ノ城戸、三ノ城戸、掘立柱穴、水門 |
住所 | 長崎県対馬市美津島町黒瀬 |
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問い合わせ先 | 対馬市教育委員会文化財課 |
問い合わせ先電話番号 | 0920-54-2341 |