日本100名城

ふくおかじょう

福岡城

福岡県福岡市

別名 : 舞鶴城、石城
旧国名 : 筑前

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福岡城
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トク

福岡城天守論争議論に思う(作家コラム記事から) (2024/04/24 訪問)

この間から、天守論争の記事を何度か投稿させていただいてすいません。今回はまた地元新聞に、作家「澤宮優」さんの、福岡城天守議論に対する感想のコラムが掲載されていたので御紹介します。この方の著書に「天守のない城をゆく:城の楽しみ方、活かし方」という本があり、私もまだ読んではいませんが、天守のある城は天守に目が行きがちだが、天守は城の一要素に過ぎず他の部分も見て欲しい、また天守のない城にも魅力はありますと、彦根城や金沢城などを例に上げ、縄張りや石垣や現存櫓などにも目を向ける事の大切さや、それを活かした事例などが記事に語られていました(写真⑩)。なるほどな~と思い、今度その本を読んでみたいと思いました。


ここからは私の個人的意見ですいません。

福岡城は100名城なので、今まで訪れた事がある城びと諸氏はたくさんいると思います。その方々にお尋ねします。皆さんは福岡城を訪れて、その時どう思われたでしょうか? この広大な敷地に再建された下之橋御門と現存の天守台と多聞櫓、城の東側(打込接)と西側(長政時代の野面積)で異なる石垣、ぐるりと取り囲む広大な堀には梅・桜・水仙・蓮・花菖蒲などの季節の花々が咲き(現在の花写真⑤⑥)、遣唐使時代の接待施設「鴻臚館」、官兵衛隠居の地「御鷹屋敷跡」、移築中の潮見櫓などと見所はたくさんあります。しかし、どこに何があるのかわかりにくく、歴史的な品々が展示されているところもなく、確かに大きなお城に来たという実感は湧いても、何かちょっと物足りなさを感じたのではないでしょうか? 城内には「むかし探訪館」(100名城スタンプ場所)がありますが、小さな小屋に模型があるだけ(え!たったこれだけ?)という感じです(写真⑦)。城の説明や見所のパンフレットすら充実していません。だから観光客も来ては天守台に登っただけで、わけがわからないまますぐに帰り、結局は大宰府の方が喜ばれる人気スポットになっています。

福岡城から北西に2km離れた福岡タワーのそばに、「福岡市博物館」という立派な市の施設があります。ここを訪れると、福岡の歴史(金印発見や山笠の歴史など)から、福岡城の歴史や黒田家所有の数々の貴重な品々など、多くを見て学ぶ事ができます(写真⑧⑨)。ここはオススメですので是非来られたら立ち寄って下さい。しかし今までは、福岡城を訪れても博物館がある事を知っている人は、ほとんどいないのではないかと思います。また知っていてもこんなに離れていては、時間的にもなかなか行けないでしょう。

市の中心部である天神から多くの方々が徒歩で通る登城ルート、上之橋から天守台までの登城路沿いには、裁判所跡地・平和台球場跡地・少年ラクビーやテニスのグランドなどがあり、城の中でもあまり見栄えがいい場所とは言えませんでした。ここは当時「東出丸」と呼ばれたエリアで、最近「セントラルパーク構想」という福岡市の開発計画が始まって整備が少しずつ進んでいます。

その中で、先月新たに上之橋御門跡の登城路が整備され、福岡城の玄関口としてのイメージアップが計られています(写真①)。また平和台球場跡地には鴻臚館の復元整備計画も策定されています。それはそれでうれしいのですが、裁判所跡地はインバウント観光客用の数十台分の大型バスの大駐車場が現在整備され、さらに高層ホテルの建設まで予定されているようです(写真②)。

私はこのあたり一帯には、福岡市博物館を移転し、そして見所パンフレットを充実させ、その見所をめぐる遊歩道を歩きやすいよう整備して、歴史を正しく学んでかつ楽しめる博物館と一体化した城址公園にしてほしいなと思っていました。幻の天守再建や高層ホテルの建設を急ぐより、既存の見所をうまく活かす方が日本人観光客や福岡市民は喜ぶのではないかと思ったからです。しかし私の考え方とセントラルパーク構想は少し異なっていて、現在増え続けるインバウンド観光客への対応を中心に考えられているようです。福岡城はこれからいったいどう変わって行くのでしょうか? この先も見守り続けていきたいと思います。

幻の天守とライトアップイベントも5月31日まで延長されます。また5月3-4日は「博多どんたく」も開催され福岡の街はお祭りムード一色に変わります。もしお時間あれば是非訪れて、福岡城の新しい部分と現存する遺構部分を見比べて、ライトアップなどの幻想を楽しんで、できれば博物館まで足を延ばし、福岡城や黒田家の歴史を知ってほしいなと思います。そしてこれを機に、お城の楽しみ方を再度考えるきっかけになればと思っています。

また勝手な意見を長々とつぶやいてしまい、すいませんでした。
 

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トク

福岡城天守論争(続編)

先日、「幻の天守閣ライトアップ」を契機に天守再建論争が再熱している話をお伝えしましたが、地元新聞社が独自に行ったアンケート結果という興味深い記事がありましたので、すいませんがまた投稿させていただきました。

このアンケート結果によると、今のところ(反対6割:賛成4割)だそうです。しかし反対意見の中では、やはり確かに天守があった事が証明されれば、賛成するという意見もあります(私もその一人です)。賛成派は、熊本や小倉にはあってなぜ中間の福岡にはないの? 皆に紹介できる観光のシンボルや心のよりどころがほしいといった意見もあるようです。全般的には、福岡市民は意外と冷静に見ているなと私は感じました。今後は福岡市がどう対応し進めて行くのか、市長の判断が焦点となりそうです(写真④はその新聞記事です)。

もう一つ気になるのは、少なくとも500億円とも言われている天守再建の財源です。天守の証拠が出れば国がある程度出すのかもしれませんが、出なければ福岡市民の税金から? 納税者の一人として、こちらの方も少し気になります🤔。
 

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トク

「福岡城さくらまつり」と「幻の天守閣」 (2024/04/02 訪問)

「福岡城さくらまつり」が開催されている、満開の桜咲く福岡城を訪れてきました。1月に梅の花が例年より2週間早く咲いたので、このまま行くと桜もどうなるか心配でしたが、結局は私の心配をよそに、昨年より1週間程遅い開花となってしまいました。

私の好きな散策スポット、下之橋御門と伝潮見櫓(写真①⑥)の登城口から入り、大天守台の西側には現存する多聞櫓(写真②)、その周辺には黒田長政公が築いた野面積の石垣が今でも数多く残り、その石垣と桜とのコントラスト(写真③④⑤)を楽しみながら散策しました。

期間中、大天守台の上に夜間限定で「幻の天守閣」をLEDでライトアップして浮かび上がらせるというイベントが開催されています(写真⑦⑧⑨)。この日は平日にもかかわらず、大変多くの方々がこのイベントを訪れていました。見た目は日本人っぽい外国人の方々がとても多く、聞こえてくるのは韓国語や中国語ばかり。ここはいったいどこの国?といった感じでした。福岡は外国人観光客が今とても多いです。

そのせいか、このイベントを機に、また福岡城天守論争が再熱しています。インバウンド観光の目玉として一日でも早く模擬天守または復元的天守という形で天守を建てたいという福岡市と、天守が確かにあった事を示す明確な根拠となる資料とそれに基づく忠実な再現整備計画がない限り認めないという文化庁。「福岡市VS文化庁」の熱いバトルがいよいよ本格的に始まりそうです。しかし現時点では両者の隔たりがあまりにも大きく、簡単に決着がつきそうな気配は全くありません。今後どのような展開になって行くのか、注目しながらこの行方を見守って行きたいと思います。 地元新聞にも詳しく取り上げられた記事があるので、興味のある方は読まれて下さい(写真⑩)。
 

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フ・トッティ

No.004 (2023/06/04 訪問)

前日、中洲に呼ばれたけど、思いっ切り酷い目に遭った。
あの店には、二度と行かない‼️ と、誓いながら、スタンプ捺しに行きました。

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概要

関ヶ原合戦の戦功で筑前に入国した黒田孝高・長政父子が築いた巨大城郭。丘陵の先端に築いた本丸を、東の二の丸・二の丸・南の二の丸、さらに三の丸が守りを固め、これらを囲む水堀は幅50m以上だったという。本丸と二の丸は高石垣の総石垣造で、三の丸は土塁造。現存する南の丸多聞櫓は国の重要文化財に指定されている。

イベント情報

  • 2024年03月25日(月)~2024年05月31日(金)

    福岡城

    福岡城「幻の天守閣」ライトアップ

    天守台が残っているものの、実際に存在したかどうか定かではない福岡城天守を期間限定で蘇らせるイベントを開催。仮設工作物を天守台に設置し、7色に変化するLEDライトで天守の形を浮かび上がらせます。開催日時:福岡城さくらまつりの開始(2024年3月中旬)に合わせて点灯開始予定~2024年5月31日 入場料:無料

※ 内容は変更となる可能性があります、予めご了承くださいませ。

城郭情報

城地種類 梯郭式平山城
築城年代 慶長6年(1601)
築城者 黒田長政
主要城主 黒田氏
文化財史跡区分 国重要文化財(南丸多聞櫓)、国史跡(福岡城跡)、県有形文化財(潮見櫓・大手門・祈念櫓)、市文化財(名島門)
近年の主な復元・整備 黒田長溥
天守の現況・形態 不明(天守台あり)
主な関連施設 二の丸北隅櫓、大手門、石碑、説明板
主な遺構 曲輪、櫓4棟、門3棟、石垣、天守台、横堀(水堀)
住所 福岡県福岡市中央区城内
問い合わせ先 福岡市教育委員会文化財部文化財整備課
問い合わせ先電話番号 092-711-4783