巨岩がシンボルの岐阜県苗木城と群馬県岩櫃城。
この種の城に興味が湧き、ゴールデンウィークの最初は比較的近くにある山梨県大月市の岩殿城へ。
このエリアは南(桂川)西(笹子川)北(葛野川)の3方向からの川が合流し、東の相模へ流れていくポイント。
川沿いに四方から物資や情報が流通したことでしょうか。
比高250m以上の岩殿山は古くから円通寺の修行場だった岩山で、1500年代初期に武田氏が対相模の拠点として城郭化したという説が今は有力とのこと。
甲陽軍鑑では関東三名城にあげられる岩壁と深い渓流に守られた要害ですが、歴史的には武田氏の滅亡にも関与した城でした。
現在は山の南側中腹に丸山公園が整備され、櫓を模した岩殿山ふれあい館は小さな歴史館。
山頂の城郭部へは複数のルートがあるものの、岩の崩落により通行止めが多く、大きな迂回が必要な状況。
訪問時は丸山公園へ寄った後、北側の畑倉ルートで山頂へ。
前日が雨だったため鬼の岩屋が神秘的な滝となっていましたが、それ以外はただひたすら山城らしい急斜面を登山。
登り切ると、本丸、蔵屋敷、馬場の平場が階段状に構成されており、富士山は雲に隠れてしまったものの南物見台は大月市街を一望できるビュースポット。
休憩後、揚城戸跡を抜け、浅利ルートで大手口だという築坂峠まで歩き、来た道を引き返して帰ることに。
ルート閉鎖で巨岩信仰は感じにくかったものの、計5時間半のハイキングが、私の城巡りの123城目となりました。
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