今日は、世界遺産の姫路城へ行ってきました。
にのまるさん、松山城クイズの答えはすべて大正解です。
さすがデスネ。
そこで、松山城の補足ですが、本丸井戸のある本丸台地は谷を埋めて細長い姿にしたものだったのです。
本丸井戸の深さは、約44.2mもあるのですが当時の技術では掘ることなど出来なかったのです。
今の井戸のある遥か下は谷底で泉があったのです。
谷を埋めるのと平行して、谷底の泉を石垣で囲みながら積み上げて造ったものだったのです。
このようにして、本丸井戸とあの細長い南北の台地が出来上がったのです。
これを私が知った時、驚きで震えが止まりませんでした。
また、二の丸庭園には大井戸も有ります。
松山は、山地に囲まれた位置にあり降雨量が極めて少ない地域なので、水の確保は欠かせませんでした。
歴史学だけではなく考古学、地質学、地形学、気象学などの知識もお城を研究する上で必要だと今更ながらに痛感しております。
さて。姫路城はと言うと
今日も姫路城天守に登って来ました。
今日は何を見たかったかと言うと、回り縁の痕跡などです。
姫路城は、外から見ると回り縁も高欄も全くありません。
しかしながら、天守閣の最上階に回り縁の痕跡たるものがあったのです。
最上階には、登り階段と下り階段が有ります。
その外側にぐるーと回れる廊下みたいなものが有ります。
今は一周出来ませんが、確かに有ります。
これが回り縁を造ろうとした痕跡なのです。
姫路城が造られた頃は、近世城郭に移ろうとしていた時で
回り縁がもはや必要では無くなっていたのですね。
私、今週末から一乗谷城等の朝倉氏の山城の講演会、国指定となった飯盛城の全貌の講演会、岐阜関ヶ原歴史博物館1周年記念の講演会、一昨年発見され発掘調査後埋め戻しされた京都新城の調査報告会と講演会に行く予定です。
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