平和について考える旅(3/3)です。
沖縄で海軍司令部壕を訪れた後、「ひめゆりの塔」まで足をのばしました。那覇バスターミナルから[89]糸満行に乗り60分、終点で[82]玉泉洞行に乗り換え20分、ひめゆりの塔前で下車しました。帰りは糸満から[189]那覇空港行で帰りました。
バスを降り、入口で花束が売られていたので買って、塔の前にお供えしてから平和祈念資料館に入り館内を見学しました。塔の前には洞窟(ガマ)があり、逃げ場を失ったひめゆり学徒45名はここに潜んでいましたが、アメリカ軍はガマの中に手榴弾を投げ機銃を撃ち込み、それにより40名の方がここで亡くなられたそうです。このガマ以外でも、ある者は機銃に撃たれ、ある者は砲弾に吹き飛ばされ、またある者は手榴弾で自決されたそうです。まだ15~19歳の高等女学校や女子師範学校の生徒たちでした。
館内ではガマの様子が再現され、生き残った5名の方を除く、亡くなられたひめゆりの方々136名全員の遺影が飾られていました(館内撮影は禁止です)。また(1945.04.01)米軍が上陸し彼女たちが亡くなられた(1945.06.19)までの80日間の足跡や、生き残った方の証言ビデオなども流れ、それらを見ていると何とも言えない胸にくるものがありました。
沖縄の戦闘では約20万人もの方が犠牲となり亡くなられたと知りました(沖縄県民12万、日本軍人6万、アメリカ軍人1万)。12万人は当時の沖縄県民の1/4にあたるそうです。ひめゆりの話は作り話だなどと、間違った歴史認識をしてニュースになった国会議員も最近いましたが、我々はこれらの方々の犠牲があってこそ今の平和がある事を正しく認識しなければならないと、改めてあの場所で考えさせられました。
沖縄にはこういう言い伝えがあるそうです
「命どぅ宝」
(ぬちどぅたから)
命は宝であり一番大切にしなければならないもの。
戦争で多くの命が奪われた教訓から生まれた言葉だと思います。
以上、お城に関係ない話を長々としてしまいすいませんでした。
全3回読んで頂きありがとうございました。
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