本日は、名古屋城の現存する三つの櫓の同時初公開ということで行ってきました!
まずは、東南隅櫓で重要文化財に指定されております!
東南隅櫓は、本丸の南東隅に位置し、天守(戦災焼失)とほぼ同時期、1612年頃に建てられました!
辰巳櫓とも呼ばれておりました!
東西約11.6m、南北約13.6m、高さ約13.5mと大規模で有ります!
一重目の屋根を付けていないため、外観は二重櫓に見えるが、内部は三階櫓で有ります!
この形式の櫓は非常に珍しいですね!
屋根は入母屋造、本瓦葺きで、鬼瓦等には徳川家の家紋である「葵紋」が見られる!
二階東面と南面には千鳥破風(三角形の小型の屋根)と石落としが設けられています!
三階東側の屋根には、高級な意匠である軒唐破風(屋根が丸く反った、曲線状の破風)が入る!
次に、西南隅櫓でこれも重要文化財に指定されております!
西南隅櫓は本丸の南西隅に位置し、天守(戦災焼失)とほぼ同時期、1612年頃に建てられました!
未申櫓と呼ばれておりました!
東西約11.8m、南北約13.5m、高さ約14.1mと大規模で有ります!
一重目の屋根を付けていないため、外観は二重櫓に見えるが、内部は三階櫓で有ります!
この形式の櫓は非常に珍しいです!
屋根は入母屋造、本瓦葺きである!
二階西面と南面には千鳥破風(三角形の小型の屋根)と石落としが設けられています!
明治後期から大正10年頃迄の間に、自然災害により倒壊したが、大正12年に宮内省により修復されました!
その際、菊紋の鬼瓦、棟瓦が用いられました!
その後、建物の老朽化が進んだため、2010年から半解体修理を実施し、2014年に完了しました!
大正期の修理で壁はモルタル塗りとされたが、本来の白漆喰塗りに戻されました!
最後に、西北隅櫓でこれも重要文化財に指定されております!
西北隅櫓は御深井丸の北西隅に位置します!
天守や本丸御殿よりも少し遅く、1619年に建てられました!
戌亥櫓や三階櫓と呼ばれておりました!
外観三重、内部三階で有ります!
東西約13.9m、南北約16.9m、高さ約16.2mを有する!
江戸時代から現存する三階櫓は全国で14基あるが、熊本城宇土櫓に次いで二番目の規模で有ります!
屋根は入母屋造、本瓦葺きで有ります!
本丸の東南、西南隅櫓と異なり、堀に面していない東面と南面にも、千鳥破風(三角形の小型の屋根)が付けられている!
一階北面と西面には石落としが設けられています!
江戸時代から清洲櫓とも呼ばれ、清洲城の小天守か櫓を移築したと言われてきました!
1962年から1964年に解体修理が行われ、複数の建物の古材を転用してはいるが、1619年の建物であることが明らかになりました!
これにより、清洲城の櫓をそのまま移築したものではないことが確定しました!
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