前回できなかった陣跡めぐりにチャレンジしたくて再訪しました。
月曜日だったため博物館は休館でしたが、鎮西町観光案内所と名護屋城観光案内所が開館しており、リアルタイムの現地情報をいただけありがたかったです。(荒天だったので歩くの大丈夫か心配で……。)
また、重いリュックをロッカーに入れさせていただけたので身軽に動けたのもとても助かりました。
まずは城址散策です。
一歩踏み込んだ途端にその威容と迫力に圧倒されそうになりました。しかし、呼吸を整え耳を傾けると破却の痕跡から聞こえてくるのは華やかな宴のあとの脱力と安堵の混じった静かな吐息。城と人とが一体となり一つの大きなうねりとなった時代の記憶がここにあるのだと感じました。
春の嵐の中を天守台に向かっていると、降雪と凍える寒さの中で立っているのもやっとだった前回のことを思い出しました。二度も悪天候に見舞われたのですが、「ついてない」という感情は不思議と湧かず、“京をも凌ぐ賑わい”の中にもこの荒天のように人間模様が複雑に渦巻いていたのではないかしら、など思いながら散策しました。
陣跡めぐりのことを考え城址散策は軽めにしようと思っていたのですが、そんなことできるわけもなく、気づけば2時間近く経ってしまっていました。
そして相変わらずの強風でしたが、ようやく陣跡めぐりへと繰り出しました。
スタートは前田利家陣跡。広くてびっくり!さすがです!いきなりKOされました。
見学できる陣跡は限られているということと、あまり遠くまでは行けそうにないので、【歴史探訪の道】も織り交ぜながら歩ける範囲をじっくり見学することにしました。のどかで人の気配は全くないのですが、まさに歴史の風を感じる散歩道。ひとつひとつの陣跡を遠望し、学びながら歩いた記憶はこの先きっと役に立つと確信しました。
堀秀治陣跡に着きました。
東曲輪からです。かっこよすぎ、広すぎ。能舞台まである!
秀吉の野望に取り込まれた人たちの夢の世界。
つわものどもが夢のあと。。。目の前のこの場所がそうなのか!と感慨と共に浸り尽くしました。
豊臣秀保陣跡。
寂しげな山道を辿って……というのはよくあるのですが、その先にこれほどまでに開けた陣屋が現れるとは!さすがの一言に尽きます。枡形から入って、こちらが書院でございますぅ💁など、ひとり遊びを堪能してきました。
もう一度、今度は搦手から堀秀治陣跡へ行ってから古田織部陣跡へ。茶会の雅が目に浮かぶ美しい石積みや配置。静かさの中、おこもり感の心地よさを深く記憶に刻み込みました。
名護屋城に戻り、山里口、上山里丸を経て徳川家康陣跡(本陣・竹ノ丸陣阯)へ。今回は別陣の方へは渡れませんでしたが、信頼と実力の家康の陣まで行けたのは感慨深かったです。
大野治長陣跡。
家康本陣から向かっていると墓地の角に案内が立っていました。【歴史探訪の道】によると名護屋小学校が跡地だそうです。
冨田信則陣跡。
大野治長陣跡から少し進んだところの天神宮。それっぽい石積みがありましたが鳥居のそばの旗竿石が当時のものだそうです。
まだまだ行きたいところはありますが、そろそろタイムリミットが近づいてきたのでここで終了です。
今回行けなかったところはいつか自転車でまわりたいです。
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