今日は、和歌山城の埋門の初公開ということでやって来ました!
天守群北側に、石垣内に組み込まれた小さな出入口が有ります!
これを「埋門」または「石門」と言います!
有事の際の逃げ口と思われることが多いが、その場に適した大切な役割の持った重要な門で、単なる逃げ口では有りませんでした!
小天守に接続する多門櫓内の台所から外に通じているのが埋門で、門内部は結晶片岩の細かい石で囲まれています!
側壁と底の一部は岩盤をくり抜いて造られており、この構造を見ると、天守群周辺が岩盤であることが分かります!
埋門内部へは台所から降りる石段があるが、暗くて急で段差が一定ではないので、普段は公開されておりません!
今回、初めて公開されたのです!
石段を下って埋門を出ると、かつては水ノ手曲輪に至る小道が有りました!
水ノ手門跡を潜って小道を下ると、水ノ手櫓を守られる「金明水」と呼ばれた井戸跡にぶつかったので有ります!
つまり、この埋門は天守台所と井戸を結ぶ生活通路であったので有ります!
しかし、残念なことに台風でこの通路が遮断されていました!
楠門も埋門構造なのであります!
天守曲輪に入る正面の門で、石段を登って右折れで天守曲輪に入れます!
門内は小さな穴蔵のような空間があって、有事の際には埋めて敵の侵入を防ぐので有ります!
したがって、天守曲輪は籠城を余儀なくされた時には、北側の埋門と南側の二ノ門の扉を閉じて、内側から埋めてしまえば要害に変わり、敵の天守曲輪への侵入を食い止め、多門櫓内を移動して四方から敵を攻撃できる、連立天守の特徴を活かせる構造で有りました!
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