仙台城から北東約60㎞に有る宮城県登米市にある寺池城です。築城時期は不明ですが、岩手県南部から宮城県北部を領地とする戦国大名30万石の葛西氏の居城でした。葛西氏は小田原征伐に参陣しなかったため豊臣秀吉により1590年改易となり葛西氏の領地は豊臣秀吉家臣木村氏に与えられ、城は木村氏の居城となっています。しかし葛西大崎一揆が勃発し、寺池城を占拠、このため木村氏は佐沼城へ逃れています。その後、伊達政宗が一揆を鎮圧、この地域は伊達氏のものとなり一時城は廃れますが、1604年伊達氏家臣白石氏が1万5千石で寺池城主と成り、その後、1682年に伊達性を名乗ることが許され、登米伊達氏として幕末を迎えています。城は北上川右岸の丘陵部に築かれた平山城で、東西100m南北450mの規模で、本丸、二の丸を有していましたが、現在は、公園、裁判所、住宅地となり遺稿があまり残っていません。
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