歴史好き仲間とのツアー、この春も「おくのほそ道」の足跡を訪ね、「芭蕉十四泊の地」栃木県大田原市の黒羽地区に向いました。
東北自動車道を白川ICで降り、先ずは那須町芦野の「遊行柳」へ。西行が詠んだ「清水流るるの柳」は若葉を輝かせ旅人を歓迎しているようです。その後は、臨済宗妙心寺派の古刹雲巌寺、玉藻稲荷神社、那須神社、鹿子畑翆桃邸跡、展示施設「芭蕉の館」、黒羽藩主大関家・城代家老浄法寺家の菩提寺曹洞宗永平寺派大雄寺(だいおうじ)等々、当時芭蕉が訪れた名所・旧跡をくまなく訪ねることができました。
黒羽城については、三ノ丸跡にある芭蕉の館に展示されている黒羽城鳥瞰図(江戸期作)に曲輪や建物の様子、家臣屋敷、城下町まで描かれておりとても感心しました。この芭蕉の館からは二重の堀切を挟んですぐ馬出曲輪、本丸と続き、主要な遺構を確認することができます。
詳細は皆さんの過去の投稿を参照頂ければ判ると思いますが、南北1500m、東西250mは栃木県北最大規模の山城です。それが藩政時代をとおして黒羽藩一万八千石の居城としてと使われたことにも驚きを感じます。
また、前述の大雄寺には芭蕉を歓待した城代家老浄法寺図書高勝(俳号は桃雪)夫妻の墓があり、その説明書きによれば高勝の祖母月桂院殿は徳川家康の娘「シャン姫」の娘とのことにも驚きました。
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