滝山城へ行って以来、小田原北条氏の主要な支城として興味があった鉢形城。
先週投稿した杉山城とセットで、先月は埼玉県寄居町の鉢形城へも行ってきました。
このエリアは荒川が秩父山地から関東平野に出るポイントで、鎌倉街道上道と秩父往還が交差する要衝。
鉢形城は、荒川の断崖と深沢川の深い谷を天然の要害として築かれています。
山内上杉氏家臣の長尾景春が築いたとされ、景春の乱抑圧後は山内上杉氏が城を管理。
1500年代後半に北条氏の時代となると、氏康の四男氏邦が城主となり城郭を拡張。
秀吉に攻め落とされるまで、甲斐・信濃からの侵攻を防ぎ、上野へ進出する拠点となりました。
現在は鉢形城公園となっており、三の曲輪には四脚門や掘立柱建物、石積土塁、木橋などが復元されています。
訪問時は諏訪曲輪をスタートして笹曲輪まで行き、外曲輪を通ってリターン。
まずは大きな堀に北条スケールを感じましたが、公園内を通る車道が紛らわしい上に大手付近が発掘調査中だったため、本来の城の動線と仕組みがわかり辛かったのが難点。
大手から大手曲輪(?)経由で伝逸見曲輪に入り、二の曲輪へは木橋で東の馬出から入るルートと、三の曲輪を経由して西の馬出(伝御金蔵曲輪)から入るルートの2つがあったのでしょうか。この伝御金蔵曲輪まわりの堅牢さは見所の1つでした。
滞在時間は3時間弱。
マンボウで閉館中の歴史館の開館を待てずに訪問した鉢形城が、私の城巡りの121城目となりました。
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