米沢駅ではなく、西米沢駅で下車すると「米沢城」までの道中に「上杉家廟所」・「上杉家菩提寺の法音寺(ほうおんじ)」・「上杉家の御祈願所の善日山千勝院(ぜんにちさんせんしょういん)」を訪れることができます。
「上杉家廟所」は厳かな雰囲気に包まれ、ここだけ高野山の奥の院のような空間が広がっています。初代・謙信公から12代・斉定公までの立派な霊廟が建っており、戦国時代に関東甲信でしのぎを削った武田氏や後北条氏も、戦国時代を生き抜いていたらこのような廟所が存在したのだろうな等と考えてしまいました。
お城は縄張が簡素で、天守・石垣もなく、堀や土塁も手が加えられてしまっていますが、本丸跡にある上杉神社の稽照殿(けいしょうでん)では、上杉家に伝わる宝物を多数見ることができ(冬季は基本閉館しているので事前に確認した方が良いです)、伝国の社(博物館)では、謙信公が織田信長から送られた「洛中洛外図屏風」の複製を常設展示しており、国宝に指定されている原本も期間限定ですが、公開されています。
西米沢駅から米沢城まで徒歩で30分程、米沢城から米沢駅までも同じく30分程ですが、西米沢駅を走る米坂線は1時間に1本あるかないかくらいなので、利用する方は時刻表に留意ください。
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