2月中旬に訪れた最初の城は愛知県刈谷市の刈谷城。
三河湾西側の嘗ては今以上に奥深かった衣ヶ浦の東岸、標高10m程度の丘を本丸とし水堀を挟んで二之郭や三之郭そして御殿を配置した城。
衣ヶ浦の水産資源や水運を押さえていたでしょうか。
衣ヶ浦西岸から進出してきた水野氏が、忠政時代の1533年に築城して移転。それ以来、江戸初期まで水野氏4代の居城となり、その後しばらくは分家の水野忠清や稲垣氏3代など頻繁に城主が交代。江戸後期には古河藩土井氏分家の土井氏9代が入り幕末を迎えました。
現在は本丸周辺が亀城公園として整備され、三之郭は郷土資料館や住宅地、御殿跡は小学校となった城跡。
訪問時は、まず辰巳櫓が移築されているという碧南市の妙福寺へ。柱のみの1階だけでなく、2階も改変されたようなつくり。
刈谷城では、椎の木屋敷や町口門跡から大手門跡を通り本丸へ。
絵図で馬出に見える二之郭は、堀跡にガラス張りのビルが壁のように建ち、南北に走る道路が土橋の名残?
公園化された本丸は、土塁が残るものの城のオーラは弱い印象。そこで2029年に辰巳櫓と石垣が復元完了予定とのこと。
今はまだ池に囲まれた公園である刈谷城が、私の城郭巡りの196城目となりました。
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