広島駅のJR駅レンタカー(新幹線口出て東)で、レンタサイクルを借りて登城しました。予約が必要か電話した所、「特に予約する必要ありません」とのことでした。4時間で350円、1日で500円と安かったですが、電動アシストなし、変速機なし、24インチタイヤ(通常より少し小さい)でした。広島駅、広島城、平和記念公園等は平地で坂もないので、この性能でも大丈夫でした。
広島城の駐輪場の情報がなかなか見つからなかったのですが、見つからないはずで、二ノ丸も本丸も自転車の駐輪可でした。本丸北西の天守台の近くにも「自転車はここに止めてください」と案内もありました。広島市シェアサイクル - ぴーすくるの駐輪場所は、二の丸の表御門の御門橋を渡る手前、三の丸側にありました。
初めて見る広島城は二の丸と本丸だけとなっていましたが、本丸も内堀もとても大きく、「毛利120万石の城は流石にでかいな(福島・浅野の改修もありますが)」と感嘆し、「会津上杉氏の神指城も完成していたらこのような城郭となっていたのかな?」と思いました。上杉の家風だともっと簡素なものだったと思いますが。
広島城は原爆で吹き飛んだと思っていたのですが、原爆に耐えた遺構が残っていました。二の丸から本丸に入った直後の中御門跡の石垣が広島城のHPの説明によると「火災で変色した石。被爆時の火災の熱により門と一緒に石も赤く焼け、ひび割れている。」とあります。石垣も吹っ飛んだのかと思っていましたが、飛ばされず残っていたようです。
天守は資料館となっており、福島正則が城主を務めていた関係なのか、民謡・黒田節に謡われる『呑取』こと『日本号』のレプリカが展示してありました。本物は福岡市博物館にあります。天守内は冷房が弱く、日本人も海外の方もしんどそうにしてました。夏に行かれる方は、団扇や扇子があった方がいいと思います。でも、あの展示内容+天守で大人370円は破格です。天守の上からは、南西の原爆ドームと平和記念公園の方角に視線が集中しました。あの辺りの上空600mで原爆が炸裂・・・映画『はだしのゲン』で広島城天守が爆風で崩れていくシーンや市民が亡くなるシーンを思い出し、今の平和のありがたさを噛みしめました。
広島城の他に、広島藩浅野氏(今年は浅野氏の広島城入城400周年)の大名庭園である縮景園(しゅっけいえん)や鬼門を守る鶴羽根神社・広島東照宮等も散策しました。東照宮等は爆心地から2km程離れており、社殿は倒壊しましたが、唐門や手水舎や石鳥居等は全壊を免れ今も残っていました。
広島のお土産は「もみじ饅頭」が有名ですが、歴史好き・毛利氏好きの方なら亀屋さんの『川通り餅』をお勧めします。毛利元就公の祖先である毛利師親公(足利尊氏公に仕えた高兄弟の高師泰公〈大河ドラマ『太平記』で塩見三省さんが演じられていた方〉から「師」の一字を拝領しているそうです)が、石見国の佐波氏との合戦に勝利した時の逸話が名前の由来だそうです。商品は求肥の外側にきなこ、中はくるみが入っているので、求肥が好きな方にもお勧めです。
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