今夏初の登城は盛岡城址。
東北では珍しい総石垣造の城で、巨大な花崗岩が多く使われた石垣が美しく映える城。
堀の役割を果たす北上川や中津川は県庁所在地ながら鮭の遡上が見れることで有名。
本丸、二ノ丸、三ノ丸、腰曲輪、石垣の空堀などこじんまりとしながらも見所満載。
日露戦争で殉職の南部中将の銅像が大東亜戦争の供出後も復元されず台座だけ残されているのが大変違和感があるが、石川啄木の「不来方の お城の草に 寝転びて 空に吸はれし 十五の心」の歌碑が打ち消してくれる。
城域にある櫻山神社は南部氏をご祭神としており、後方の烏帽子岩は南部利直公が城整備の際に発見し神社の宝とされているとか。
下曲輪であり櫻山神社の参道には戦後闇市を起源とする櫻山商店街(櫻山横丁)がある。
ここは日本一の飲み屋街とも言われ、じゃじゃ麺発祥の店など有名店も多い。
櫻山商店街の公園化や城址公園の名称など、何かと物議を醸してきた感があるが、一個人としては城に纏わる歴史全てが素晴らしいと思うので、今ある資源を活用し益々発展していただきたい好印象な街である。
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