御殿の書院を見学後、周囲の石垣を見学しました。14年前に訪れた時より整備され見易くなってました。
陣屋は町を一望できる高台にあり、石垣が良く残されています。
築造後、安政の大地震や明治維新後に積み直された部分もあり、切込接ぎや打込接ぎ、布積みや落し積みなど様々な石垣が見られます。
東側の急斜面では以前は民家に隠れていた石垣が見られるようになり、6段位あり、美濃岩村城の六段壁を思わせました。
南東側の大手には立派な石垣が築かれ、出隅の切込接ぎの高石垣は見応えがあり、テクニカルな枡形虎口も残されており、まるで城のようです。
南~南西側には三段の石垣があり、下から見上げると城らしい佇まいです。
主郭書院の南〜南西側上段の石垣は築造当時のものと思われ、2箇所の石垣隅は鎬(シノギ)角で、小島陣屋の中でも最も美しい切込接ぎです。
陣屋で、これ程多くの石垣を築くとは、小島陣屋の殿様は石垣好きだったのでしょうか。
素晴らしい陣屋で、個人的には、これまで訪れた陣屋の中で1番好きです。
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