今年続百名城に選定された群馬県みなかみ町の名胡桃城です。いつ頃築城されたか定かではありませんが、沼田城の支城として15世紀後半に沼田氏により築かれた伝えられます。1579年武田氏家臣真田昌幸は、北条方の沼田城攻撃のための前身基地とするため名胡桃城を改修、沼田城を攻略。しかし、武田氏滅亡後、豊臣秀吉の裁定により沼田城は北条氏に与えられ、北条氏は目障りな名胡桃城を攻撃落城させたため、秀吉の北条征伐の発端となっています。北条氏が滅亡すると沼田城は真田氏に与えられ、名胡桃城は廃城となっています。城は沼田城の北西5㎞程の利根川の右岸に築かれ、北・東・西に深い沢があり、深い沢に挟まれた北側からささ郭、本郭、二郭、三郭、外郭が配され、西側の沢を挟んで般若郭が配された、東西200m南北450m程の規模の天然の要害となっています。現地は開発がほとんどされず郭などの配置が残っており、国道17号沿いの般若郭に駐車場、外郭西に案内所があります。(2017.5.1訪問)
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