丸子城は東西を大きな谷に挟まれた通称三角山(みかどやま)の頂上を中心に築かれ、山頂の尾根沿いに大小の曲輪を配し、主となる大きな曲輪の周りには横堀・竪堀・出曲輪などを効果的に配置しています。また、自然地形の急斜面なども防御に用いるなどしている、中世の山城です。
丸子城は、室町期の初めから戦国期の終わりまで約150年間、京都と鎌倉を結ぶ東海道の大動脈を眼下に見下ろし、駿府の西の防衛拠点としての要城でした。この要衝の地を制していたのは、今川家家臣団の一員、斎藤加賀守の一族が支配していましたが、甲斐武田軍の駿河侵攻に伴い、この地も武田氏の勢力下におかれ、武田家臣団の山昌景公等の武将が在城し甲州流山城に大改造が行われ、現在の丸子城が形つくられました。
丸子城への訪問は3度目です。登城口は丸子城の東西に一か所づつ設けられており、東側は体験工房駿府匠宿側で工房の駐車場があります(1日200円)。西側は、片桐且元公のお墓がある請願寺側でお寺の駐車場があります。
両側からの登城歴があり、今回は請願寺側からの登城です。前回も登城した折も無料で駐車させていただいたので、今回はお寺の方にお声がけさせていただき、「丸子城に行きたいのですが駐車させていただいても良いですか?」「良いですよ」「城跡に行かれる方、皆さん使っていただいていますよ。どうぞ どうぞ」と。ご厚意に甘え、駐車させていただきました。
請願寺側から登れば、15分ぐらいで行き成り本曲輪に出ます。工房側から登れば同じくらいの時間で、大手曲輪から順に頂上尾根の北曲輪に出てきます。工房側から登る方が効率が良いかと思います。
この城の見どころは、何と言っても「堀っ」 古宮城の遺構にも似た長大な横堀・竪堀が楽しませてくれます。
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