間違いなく、当国一の眺望だ。遠州灘と浜名湖が同方向にこれだけ綺麗に見えるところは他にない。
井伊家は、南北朝時代に南朝に付き、宗良親王を迎えた事が、歴史上重要だ。また、城としては東に大平城、西に千頭峯城、北に天山城(田沢城)、南に鴨江城(今の鴨江神社)を支城としていた。
さて、本城まで三岳神社の駐車場から徒歩30分程度と記載されていたが、徒歩ではなく登山であった。国指定の山城だけど、整備は手をかけすぎずにちょうどいい。三岳神社を出てすぐに奥院跡に出る。石で積んだ階段、良い雰囲気が出ている。途中は、かなりの急勾配でキツく、木の根も階段変わりに登る。登山道を登りきると桝口虎口に出る。虎口から西が一の城、東はニの城だ。一の城には、本丸とニの丸がある。本丸からさらに西に入っていけば様々な遺構があるようだが、一人で入っていくには遭難しそうで危険だ。
ニの城の東端は傾斜は緩やかだが、どこまででも歩いて行ってしまいそうなため、こちらもそこそこで切り上げ。よく見ると、両城とも数段の帯郭が確認出来る。
南北朝時代以降も、その時々の権力者が城を収めて増築したたようだ。
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