(下館・出丸編から続く)
猪ノ口山頂部の本城は北西部を本丸とし、南東方向に二の丸、三の丸、南東端に東曲輪と続き、本丸北西下の西曲輪、本丸・二の丸の南西下と北東下の帯曲輪で構成されています。
石踏の段から登ってたどり着くのは東曲輪。いきなり眼前に広がる野面積みの石垣に圧倒されます。三の丸の虎口を入ると仕切りの石列があり、喰い違い状になっていたようです。三の丸から二の丸に至る枡形虎口の左手には大きく張り出した石垣があり、横矢掛りになっています。二の丸と本丸の間は堀切で隔てられていて、本丸へは二の丸の北西に張り出した小曲輪から枡形虎口を抜ける必要があり、東曲輪から何度も何度も屈曲を強いる厳重な造りを実感させられます。そして、この小曲輪の南西下の高石垣は麓からもよく見える一番の見どころ…なんですが、遺構保護のため防護ネットがかけられ、何とも残念な外観に…。皆さんの投稿で承知はしていましたが、各虎口に設置された仮設階段と併せて早く整備が終わることを願わずにいられません。本丸には保月城趾の石碑が建てられており、最高所だけに全方位に視界が開け、四方にのびる尾根に築かれた出城も全て見渡すことができました。さらにこの日は(図らずも)雲海が広がっており、蒼天と雲海の絶景を堪能させてもらいました。
そして三の丸まで戻って、今度は二の丸北東下の帯曲輪を抜けて西曲輪へ。これで黒井城の主要部分はめぐり尽くしましたが、まだまだこんなものでは終われません。西曲輪北下の腰曲輪から防獣柵を出て西の丸へと向かいます。(続く)
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