姫路城の外観が白くて白鷺城といわれるのに対し、岡山城は外観が黒く、烏城と呼ばれます。明治時代、御殿や櫓、門の大半が取り壊され、さらに二次大戦の空襲で天守等が焼失しました。設計図や戦前の写真が残っており戦後、外観を復元した内部コンクリートづくりの外観復元天守です。月見櫓、西の丸西手櫓が焼失を免れ現存しており、国の重文に指定されています。また一帯は城址公園として整備されています。
地形に沿った形での不等辺五角形の形がかっこいいと思います。まず6階に上がって順に下る形でそれぞれの階の展示を見ることで、築城当時の宇喜多秀家、小早川秀秋の関ヶ原の戦い前後、池田氏の江戸時代、幕末、そして明治以降の岡山城を取り巻く歴史が体系的に理解できるくふうがされています。展示の監修はテレビの歴史番組にも多数出演されている、岡山出身の歴史学者磯田先生で、展示の所々に磯田先生の深い洞察ややちょっとした豆知識が書かれていて面白くわかりやすく理解できました。復元とはいえ岡山城は市のランドマークにしてシンボルなんですね。
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