「菊川城館遺跡群」の一部として国指定を受けてる横地城。二回目の登城だ。横地城は全長が1.5kmあり、一気に回ろうとすると雑になってしまうので、西端から横地城を攻略していくのがお勧めだと感じた。スタートである城の西端は見所満載。三光寺跡や横地氏一族の墓からはじまり、横地氏最後の若君の屋敷跡である「藤丸館」や「斯波武衛邸宅跡」が並ぶ。今は茶畑になっているが、広い曲輪が形成されており、当時をしのばせる。
「東の城」・「中の城」・「西の城」がある山城は、それら居館の詰め城のごとく尾根伝いに連なっている。平安時代からある城であり、標高も100m前後と高くないが、自然の地形を巧みに活かして400年近くこの地に君臨した巨城だ。不思議なのは、戦後時代に武田軍が勝俣城は活用したが、この横地城を活用したという話を聞かない事だ。新野・朝比奈・比木とあった武田軍の高天神城へのルートに対して、新野ルートの一山北の位置関係といったところで、大軍が陣を張るには十分な規模だと思うが…
1476年に今川との戦で陥落して以来、主役の座を新野郷に取られてしまった感じだ。
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