# 大野城は安宅本城の支城にあたるため、安宅本城で投稿します。
詳細は不明ながら、大野城は熊野水軍・安宅氏の執事を務めた大野氏の居城と伝わり、日置川の河川交通を監視する役割を担っていたと考えられます。
安宅本城から安宅橋を渡ってすぐの春日神社の裏山が大野城の城域で、春日神社の駐車場(2~3台)に車を駐めて境内に上っていくと、境内の南西部に登城口の案内があります。登城口からは2分もかからず南の曲輪南下の横堀に行き当たります。南の曲輪は東辺から南辺にかけて土塁がめぐり、北側の主郭との間は堀切で遮断されています。堀底からは主郭南端の土塁外周にわずかな石積みがあることが確認できます。主郭の西下と北下には帯曲輪が設けられ、さらに北に続く尾根にも曲輪があったようですが、北尾根は昭和期に土取り工事で大きく削り取られてしまい、見る影もありません。
ひと通り見ても30分かからない小規模な城ですが、横堀に土塁に堀切にと見どころは豊富ですので、安宅本城や八幡山城を訪れる際には、徒歩圏内の大野城もあわせてどうぞ。
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