2022/10/17
前田慶次の自腹でお城めぐり 【第16回】凸西尾城(愛知県) 後編~北条政子所縁?西尾名物に舌鼓~
お城に関する豊富な知識を持つ「名古屋おもてなし武将隊」の一員・前田慶次様が、全国のお城を実際にめぐりながら歴史・特徴・魅力を解説。今回は、徳川家の家臣が城主を務めた三河地方の要・西尾城(愛知県西尾市)の後編。いよいよ本丸へと進軍し、復元された丑寅櫓、大河ドラマ『鎌倉殿の13人』とのゆかりなど、西尾城の数多い見どころをとことん掘り下げる! さらに、日本有数の抹茶の産地ならではの城下町グルメまで紹介します。
▼前編はこちら
【第16回】凸西尾城 前編~想像して歩けば巨大城郭~
皆の衆、我こそは名古屋おもてなし武将隊天下御免ノ傾奇者前田慶次である。
此度(こたび)城びとと同盟を結び、此の前田慶次が連載を持つ事と相成った。
先ずは、名乗りを上げよう。

前田慶次齢四八十歳。戦国の世では天下御免ノ傾奇者として名を馳せ申した。現世に蘇りは名古屋おもてなし武将隊の一角として、名古屋城を拠点に名古屋を世界一の観光都市にせんが為、日々戦働きに勤しむ。
演武といったパフォーマンスなるものを披露し、電波放送戦(テレビやラジオ)は常戦番組(レギュラー)を持ち、全国各地に遠征を繰り広げる。
結成十三年目を迎え、全国の武将隊の先駆けとして日ノ本を代表とする武将隊である。
して、儂前田慶次は現世に蘇り歴史の語り部として多くの戦に出陣して参った。
伝統芸能を伝える舞台出陣、歴史学者との対談、寺子屋(学校)での歴史授業。
名古屋城検定名誉顧問に叙任され、検定過去最高得点を叩き出す。
日本城郭検定にも挑戦し合格。
日ノ本が誇る歴史文化をより多くの者に伝えるべく、此度から城びとでの連載を始める次第。
題して
【前田慶次の自腹でお城めぐり】
他の連載と何が違うのか!?
・現世に生きる戦国武将自らが感じたことを紹介!
・傾奇者による城郭魅力度数値化!
・城巡りの手引書(案内)となる!
・地域の特色を織り交ぜ、観光が楽しくなる!
・イケメン(前田慶次)が見れる!
・要点を抑えた紹介!
・兎に角分かりやすい!
全国の城に直接己が足で出向き、城の見方、歴史を伝え、
其の城の傾き所(見所)や天守閣、男前田度(イケメン)を前田慶次の独断で評価する。
歴史初心者から玄人まで楽しめる、国宝連載となっておる。
ただ城を巡るのではなく! 儂の金子(金)で城に登城する。つまり限られた金子で巡る
旅の道中劇にも注目してもらいたい!!
また巡り方については、王道の道順を歩む故に参考にすると良い。。
凸西尾城 城郭の魅力度を数値化

歴史は古く承久の乱より続く三河の要!

【基本情報】
城郭構造:平山城
主な築城者:足利義氏
築城年:?(鎌倉期には存在した)一説にはもっと古い?
廃城:明治11年(1878)
指定文化財:西尾城跡 西尾市史跡
【歴史】
■足利(吉良)時代
1221年、承久の乱での武功で足利義氏が三河守護に任命されたことに始まる。
※1176年に花山院(かさんのいん)忠邦が築城したとの話もある。
■酒井家が改修
吉良家の勢力が弱まり、今川家の牧野家に明け渡され後に、徳川家臣酒井家が入城。1585年、城主酒井重忠の時代に東之丸と鉄砲函が修増築。
■田中吉政が入城
1590年、豊臣秀吉家臣、田中吉政が入城し三之丸を構築! 田中吉政は同じくして岡崎城城主も兼任しておりこの地の都市開発を進めた!
■江戸時代で総構え
1638年、西尾城城主、太田資宗が城下町を囲む「総構え」を考え、15年後完成!
■明治時代廃城
1878年、西尾城廃城!
■最近の出来事
2020年、二之丸丑寅(うしとら)櫓、土塀が復元される!

後半にしてようやく本丸までやって参った。見所が数多ある西尾城!
流石は三河の要となった城である! 皆がお待ちかねの『鎌倉殿の13人』の話も御座るぞ!

【野面積み】
自然石を用いて築いた野面積みの石垣を確認!
慶次「地元・愛知県 佐久島の石を使用しておると。
此の石積みは石垣好きには堪らんじゃろ?」
本丸には丑寅櫓以外にもこんなものが!


【御劔(みつるぎ)八幡宮】
名の由来は北条政子より賜った源家の宝劔「髭切丸」が納められた事から。
歴代の城主に崇拝されて参った!
現在の本殿は1678年に再建されたもので歴史がある!
本殿・拝殿・渡殿・石灯籠・陶製狛犬は西尾市指定文化財!

では、本丸丑寅櫓へいざ参ろう!!
階段を登ってすぐじゃ。

3重3階の隅櫓となっておる!
他の櫓と比べて高く城下を見渡すことが出来た故に「物見櫓」としても機能。
1996年に再建されたものである。


斯様に物見したのであろう。
と、櫓から眺めておると蔵のようなものを発見!!
学芸員の者に聞くと【西尾市資料館】とな。
下城し資料館へ参るぞ!

【西尾市資料館】
姫丸という曲輪の中で最も小さな場所にある。
1967年、杉浦喜之助殿の多額の寄付によって、翌年完成を果たす。
外観は入母屋造で城郭の一部と思わせる見た目で、儂も蔵と間違えた程。
西尾市の各時代の歴史文化を知れる良き場所である!
写し絵は西尾城、城下町のジオラマなるものである。
現在と比べて見る事で理解も深まろう。
城内への虎口は2カ所であるが、辺りは当時の雰囲気を知れる景観が無いが、
二之丸と本丸は比べ易いのではなかろうか?

現在放送中の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』と縁のある西尾城!
前身、西条城を築城したと伝わる足利義氏は北条政子の妹(時子)を母としており
北条家の身内である!
それもあり、先程紹介した御劔八幡宮との繋がりも頷けよう!
慶次「話題の流れに乗るのは良きこと。
歴史に興味が無いものでも身近に感じられて良き情報である」
資料館で各時代を学び、室内で涼をとった所で
城内に足を運ぶ前に参った東之丸・三之丸で見所があるようだで、戻り申すぞ!!
慶次「行ったり来たりするのも、城巡りの醍醐味じゃな!」

【尚古荘】
前編で紹介した新門跡すぐ近くにあるのが此方の尚古荘である!
日本式庭園を備えた建物である此方は、現世の撮影会なるものでも人気とな!
四方360度見渡してみたら分かるが、「和」の景観しか目に映らぬ!
前撮りと呼ばれし記念撮影の他、仮装者はコスプレイヤー達にも人気で
週末は貸切って使用することも多いとか。
慶次「人気過ぎて中に入って庭園を楽しめるのは、運が必要やも知れんな?」

中は広く紅葉も楽しめる!四季を彩る庭園に候!

仮装者には『刀剣乱舞』の撮影地として人気!
尚古荘の庭園内には他にも見所が御座る!

一段高く築かれた此の四阿(あずまや)に注目して欲しい!

【東之丸丑寅櫓跡】
此処は嘗(かつ)て隅櫓が存在した。今は景観を楽しめるし憩いの場となっておる!
高く積まれた石垣であるが、大方当時のままと聞く。
数少ない遺構の一つ故に見逃すことなかれ!
慶次「西尾城も見所多く、歩き回った故にそろそろ腹ごしらえと参ろうか」
という事で西尾と申せば「お茶」! 名物を食しにあの店へ。

戻って参ったぞ! 此方のかき氷が有名と聞いておる!
いざ、入城!

和を大切にした素敵な空間である!
ゆったりして落ち着ける故に城巡り後に誂(あつら)え向きじゃ!

【かき氷】
嘗て大名級しか口にする事叶わなかった戦国高級品の一つ
かき氷を進化させた此方が、【抹茶かき氷極み】である!

抹茶チョコソースをかけるのだ!!
より濃厚な茶を楽しめる!

誠に美味であった!
西尾の茶を使用した此のかき氷を食すだけでも西尾に参る価値があるのではなかろうか。
儂は大満足じゃ!

城びとの貼紙も貼らせてもらったぞ!
【まとめ】
西尾城の魅力は伝わったであろうか?
かき氷で全部もってかれた感が否めないが…(笑)
西尾城も数少ない復元に力を入れる城郭である。
屏風折れの土塀・櫓復元を筆頭に今後の復元にも期待したい!
城と申すと【天守】に魂を持っていかれがちであるが、否!
縄張という設計に目を向けて現在の町の原型を知りどうやって町が発展したのか。
そして、現在何が残っておるのか。
どんな役割があったものが文化として継承されたか。
城は数多くある故に其々の特徴がある故に
皆も好きな城を見つけてちょーよ!
我が残金は41132円。
次なる城も楽しみである!
次回の記事も楽しみにしてちょ!
以上
名古屋おもてなし武将隊
天下御免ノ傾奇者 名古屋城検定名誉顧問 城びと連載人
前田慶次郎利益
凸伝令
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執筆・写真/前田慶次(名古屋おもてなし武将隊)











